シンガポールに本社を構えるBrilliant Labs(ブリリアントラボ)は、埋め込みマイクや500万画素のカメラ、マイクロOLEDディスプレイ、タッチセンサーなどを内蔵し、自分のメガネをスマートグラスに変えるクリップ型デバイス「Monocle AR」を提供しています。
そしてこのたび、「Monocle AR」と組み合わせ、スマートグラス上でChatGPTを動かせるiOS対応アプリケーション「arGPT」を発表しました。
音声からの言語検出、位置情報活用、ライブ翻訳機能も「arGPT」は、「Monocle AR」とBluetooth接続して利用可能。ハンズフリーで自動的に話された言語を検出するため、手動入力は不要です。
会話をスムーズにするためのシナリオを提示したり、関係が悪化しそうな状況での解決のための糸口を見つけたり、リアルタイムで反論の事実を確認したりと、ビジネスを含むあらゆるシーンでの活用が期待されます。
また、位置情報を利用して、旅先でのやりたいこと、行きたい場所などをスムーズに見つけることも可能です。
さらに、会話をユーザーの母国語に翻訳するライブ翻訳機能も発表しています。
今後は、ChatGPT以外の生成系AIも組み込む予定。これには言語学習モデルだけでなく、ディフュージョンモデルも含まれています。
人間の生産性・創造性の向上を目指すBrilliant LabsBrilliant Labsは、元Apple社員のボバック・タヴァンガー氏、共同創設者のラジ・ナカルジャ氏、ベン・ヒールド氏によって2019年に設立されました。
生成系AIを組み込んだARグラスの開発によって、人間とデバイスのインタラクションを再構築し、未来のウェアラブルAIを再構想するためのオープンソースARエコシステムを育成しています。
「Monocle AR」は、次世代のAI対応アプリケーションを取り入れるために設計され、人間の生産性と創造性を向上させることを目指しています。
ボバック・タヴァンガー氏は以下のように述べました。
ChatGPTは今や3億人のユーザーを抱え、需要も増加しています。特に移動中の個人にとって、スマートフォンを超えた技術拡張の必要性が高まっています。(中略)Monocle ARとarGPTは理想的なソリューションであり、永続的なAIアシスタントが現実のものとなる未来に近づいていると言えます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000128229.html
(文・Higuchi)