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複雑なUSB4試験を自動化。アリオンの「USB4 電気検証自動化ソリューション」、USB-IF協会が正式承認

Techable 2023年9月14日 8時0分

総合的な検証ソリューションを提供するアリオン株式会社が開発した「USB4 電気検証自動化ソリューション(Allion Software for USB4 Electrical Test Automation、以下ASUE)」が、2023年9月5日、USB-IF協会に正式に承認されました。

同社は、このソリューションに加え、USB認証試験サービスやUSB4 Goldenプラグを含めた自社開発のテストフィクスチャをワンストップで提供し、企業の製品開発に貢献したいとしています。

USBやWi-Fiなどの認証試験を提供するアリオン株式会社

アリオン株式会社は、USB-IF認定の第三者認証試験所(ITL)として、USB3.2やUSB Type-Cなど、ほぼすべてのUSB認証試験を提供中。HDMIやWi-Fi、Bluetoothなどの認証試験も提供しており、必要なロゴ認証を同社のみで実施可能です。

また、幅広い業種に対応すべく、高額な測定機器とテスト環境を完備。30年以上にわたる検証ノウハウを活用し、検証コンサルタントの客観的な視点から、製品に最適なコンサルティングと検証サービスを提供しています。

複雑化するUSB電気認証試験

近年、USBの規格はより高速かつ複雑になりつつあり、それに伴いUSB電気認証試験での要求事項も増加しています。

初期のUSB規格では、送信電気試験(Tx)・受信電気試験(Rx)に要する時間は数時間でした。しかし、USB4(Thunderbolt3/4)電気試験のテスト範囲は非常に広く、通常1つのポートを手動で検証する場合、少なくとも5日以上かかるのだそう。

また、いくつかのテスト構成があり、テスト速度はより重要に。さらに、担当者がマニュアルでテストを行う際の操作ミスや時間的コストなどの課題もあります。

USB4の認証試験を自動化するASUE

そこでアリオン株式会社は、USB4電気試験仕様に従い、ASUEを開発。USB4のようなマルチレーンの規格に対し、最速のテストスループットを提供し、テストの効率化に貢献します。

ASUEでは、自社開発したソフトウェアを利用し、USB4 バージョン1、Thunderbolt 3、Thunderbolt 4の電気的コンプライアンス試験に対応。TxおよびRx試験は、ボタンを1つ押すだけで、完全に自動化できます。

ASUEを活用することで、開発期間の短縮、手作業による人為的なミスの回避、統一されたテスト手法と詳細なログによる品質の維持、夜間運用による効率化などが期待できるでしょう。

なお、ASUEは、インテル社やAMD社といったプラットフォームのほか、Parade社やKandou社のリタイマーにも対応しています。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000026573.html

USB4 電気検証自動化ソリューション詳細:https://www.allion.co.jp/ai-solution/usb4_electrical_test_automation_solution/

(文・Higuchi)

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