国立大学法人岡山大学は、鳥取県三朝町にある岡山大学惑星物質研究所(以下、IPM)にて、「那須保友学長を囲む若手研究者懇談会」および「三朝国際学生インターンシッププログラム(以下、MISIP)修了式」を開催しました。
懇談会は「第66回キュリー祭式典」による鳥取県三朝町来訪に伴って開催されたもので、研究所内の研究者と大学院生、MISIPで来日している外国人学生を含めた16人が参加しました。
物質科学的情報を提供する研究施設・IPMIPMは、無機・有機・生体など広範な物質に対して総合的な物質科学的情報を提供できる国際的にユニークな研究施設。得られた研究成果を、物質試料と合わせて統合保管・公開する物質科学サンプルデポジトリシステムの発展にも注力しています。
無機物質を主な対象として主要・微量元素、同位体組成および年代測定をシームレスなスケールで解析し、常圧から地球中心核までの状態を連続的に再現する高圧高温実験を実施する研究基盤、地球惑星物質総合解析システム(CASTEM)を整備構築してきました。
この研究基盤能力および研究ディシプリンをより普遍的なものとし、さらに発展させることがIPMの目標です。
ランチミーティング形式の懇談会那須学長を囲み、食事をしながら意見交換を行うランチミーティング形式で実施した「那須保友学長を囲む若手研究者懇談会」。参加した若手研究者は研究内容や三朝町での生活などを紹介しました。
那須学長は、海外留学時の経験を含め研究者人生から研究者として大切にすべき考え方や困難な壁の乗り越え方などを紹介し、岡山大学のビジョンについても紹介。懇談会中に挙がった若手研究者からの多様な声に向き合い、助言しました。
インターンシップ学生8名の発表会と修了式IPMでは、優秀な若手研究人材を発掘するため、学部学生と修士学生を対象としたMISIPなどを展開しています。
8月8日には、MISIPに参加したインターンシップ学生による研究成果発表会を開催。一人ひとりが研究所での約6週間にわたる研究活動の成果を発表しました。
発表会後の修了式では、全プログラムを完遂したインターンシップ学生8人に対して、IPM所長の芳野極氏が修了証書とIPM記念グッズを授与。続くフェアウェルパーティにて研究活動の労がねぎわれました。
そして、三朝の地で築かれた一人ひとりとの小さなつながりがいずれ世界をつなぎ、科学の推進や社会課題を解決へと導く大きなつながりとなることを期待し、研究所総出で8人を送り出しました。
地域と地球の未来を共創し世界の革新に寄与する研究大学を掲げ、地域中核・特色ある研究大学を目指す岡山大学の今後の取り組みにも注目です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001645.000072793.html
岡山大学惑星物質研究所 公式サイト:http://www.misasa.okayama-u.ac.jp/jp/
(文・Higuchi)