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シーネット、多言語版クラウド型倉庫管理システムをカンボジアへ提供。荷主のSCM課題解決に期待

Techable 2023年9月23日 8時0分

クラウド型倉庫管理システム(以下、WMS)を開発提供する株式会社シーネットは、カンボジアのAEON MALL(CAMBODIA)LOGI PLUS CO ., LTD.(以下、イオンモールカンボジアロジプラス)に、多言語版WMS「ci.Himalayas/GLOBAL」を提供し、2023年7月に稼働したことを発表しました。

なお、導入は、株式会社シーネットのタイ現地法人・C_NET(Thailand)Co., Ltd.と連携して進めたとのことです。

海外物流拠点を支援する「ci.Himalayas/GLOBAL」

「ci.Himalayas/GLOBAL」は、日本品質のWMSを海外向けに最適化したパッケ ージ。英語・日本語・中国語・タイ語・インドネシア語・ミャンマー語の6ヶ国語対応で、海外拠点においても、 適正管理と物流品質の向上を実現します。

クラウドサービスのため、日本と海外拠点で同一のシステムを利用でき、 データの一元管理も可能。ASEAN各国と中国に展開する日系企業のグローバル・サプライチェーン構築の一端を担います。

また、初期投資費用を抑えて、短期間で導入できるのも特長。導入時には、現地立会やスタッフへの教育を実施します。導入後は、日本の24時間365日サポートに加え、中国・タイ・インドネシア・ミャンマーにて現地提携先企業のサポートデスクによる運用サポートを提供します。

さらに、製造業の海外拠点、特に物流現場で求められるオプション機能も用意。ピッキングを音声で指示するVAS機能や、製造年週で鮮度管理ができる年週管理機能、SCM/ERP連携、SKU対応などを月額提供します。

保税下での在庫管理・円滑な入出荷運用の実現へ

そんな「ci.Himalayas/GLOBAL」が、イオンモールカンボジアの100%子会社として2022年2月に設立されたイオンモールカンボジアロジプラスに導入されました。

イオンモールカンボジアロジプラスは、シアヌークビル港フリーポート構想の実現に向けたプロジェクトの一環として、同港に隣接したSEZ内に倉庫を設立。カンボジア王国初の保税非居住者倉庫として、保税物流センターとECオンラインプラットフォームの運営を行っています。

その運営にあたり、保税下での在庫管理と円滑な入出荷運用の実現が不可欠となり、現地のスタッフが利用しやすく、汎用性の高いWMSの導入を検討していました。

そして、「ci.Himalayas/GLOBAL」がBtoBおよびBtoCの両方に対応していること、将来の拡張や変更が可能なことに加え、ASEANでの実績と日本製の高い品質を評価し、導入に至ったようです。

導入直後から安定した稼働を実現

「ci.Himalayas/GLOBAL」は、導入直後から安定して稼働中。現地スタッフは、UIがよく直感的に操作できることを高く評価し、スムーズなオペレーションを実現しているのだそう。

この導入により、マルチテナント型保税物流センターの基盤が短期間で構築され、荷主のSCM課題も解決する体制が整ったようです。

イオンモールカンボジアロジプラスでは今後、物流倉庫と越境ECサービスを組み合わせた「在庫型越境 EC」の展開を予定しており、WMSの導入により、将来的なサービス強化にも期待が寄せられています。

倉庫管理システムのパイオニア

株式会社シーネットは、1992年の創業以来、物流における業務効率化と品質向上に取り組んできた、倉庫管理システムのパイオニアです。

2011年から11年連続クラウド型WMS売上シェアNo.1*を達成。現在は、物流システムサービスインテグレーションを通じ、多様な企業の物流戦略をサポートしています。

またシーネットグループとして、音声認識や画像認識のソリューションにも注力しながら、中国やASEANといったグローバル展開も積極的に行っています。

* デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「スマートロジスティクス・ソリューション市場の実態と展望【2022年度版】」より

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000061151.html

株式会社シーネット 公式サイト:https://www.cross-docking.com/

(文・Higuchi)

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