10年前、オープンソースの企業採用率はたったの約10%だったという。その後、2022年時点では90%の企業から採用され、今ではイノベーションの源泉となっている。
しかし、その開発はいまだに基本“無償”であるため深刻なリソース不足を抱えており、80%を超えるソフトウェアは脆弱性を抱えるオープンソースコードを含んでしまっている。
そんななか、トークンエコノミクス(デジタル通貨による新しい経済圏)とゲーミフィケーション(ゲームの要素を他分野で応用すること)による「あたらしい経済」を通じて、オープンソース開発のリソース不足を解決するのが、ブロックチェーンゲーム「Epics」に注目が集まっている。
社会貢献型ブロックチェーンゲーム「Epics」ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ アムステルダム) によって設立されたEpics DAOが運営する「Epics」は、より良い社会のために持続可能なオープンソースソフトウェア開発環境を実現する“社会貢献型ブロックチェーンゲーム”。
オープンソースソフトウェア開発の問題を実際に解決できる開発者・投資家・広報活動家など、参加するすべてのプレイヤーへ、トークンエコノミクスによるインセンティブを用意し、「よりたくさん遊ぶことでより多くの社会問題を解決する」という好循環を生み出す。
2023年12月公開予定となっている「Epics Beta」のウェイトリスト(8月初旬締め切り)には50,000人を超えるプレイヤーが参加している。
Web3モバイル「Solana Saga Phone」対応へEpicsは2022年に行われたイベント「Solana Summer Camp Hackathon」において、18,000を超える応募のなか5位に入賞。同年、オランダ政府よりWBSO(先端科学技術研究開発)認定を受けた。
2023年1月には、Epics DAOの発行するトークン$EPCTがブロックチェーン・プラットフォーム「Solana」上のDEX(分散型取引所)に上場している。
Solanaチェーンは2023年5月にWeb3モバイル「Solana Saga Phone」を発売し、Web3においてのアプリストアとなるSolana dApp Storeを開設している。
Solana dApp Storeでは、iPhoneのApp StoreやAndroidのPlay Storeのように、Web3アプリをダウンロードすることが可能。
EpicsもこのSolana Mobile Stackに対応し、Solana dApp Storeにアプリが配信される予定だ。現在、Solana Mobile チーム(Solana Saga Phoneの開発チーム)と開発を進めているようだ。
Solana上でNFT活用のブロックチェーンゲーム開発が可能に今回Epics DAOは、シンガポールのスタートアップ投資VCのEast Ventures、エストニアのWeb3企業特化型シードVCのRikka、ならびに日本の事業会社2社、20名の個人投資家を引受先としたSAFTとトークンセールによる、総額約6,000万円の資金調達を実施。
調達した資金はEpics Betaの開発、開発組織体制の強化に投資するとのこと。これにより、“手数料が安く高速に動作する”というゲームプレイヤーにとって嬉しい長所を持つSolana上でNFTを活用したブロックチェーンゲームの開発が可能になるという。
参考元①:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000105962.html
参考元②:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000105962.html
Epics:https://epics.dev/ja/
(文・Haruka Isobe)