米・スタンフォード大学発のスタートアップ企業であるエイターリンク株式会社は、空間伝送型のワイヤレス給電技術「AirPlug」が2023年度グッドデザイン賞ベスト100に選出されたと発表した。
同社は、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指している。
無数のIoTセンサーをワイヤレスで駆動AirPlugは、「電波を用いて人の居住環境にワイヤレス給電空間を創る」空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション。最大17m以上の給電距離と移動体に対しても給電可能な、低い角度依存性を持つ独自の送受電技術を採用している。
無数のIoTセンサーをワイヤレスで駆動することで、あらゆる場所に誰もが利用できるデジタルツイン環境を構築。IOT機器のバッテリーを不要とするワイヤレス給電技術を用いた同ソリューションは、オフィスにおける空調低エネルギー化を実現するという。
従来から同様のものは存在していたが…IoT機器のバッテリーを不要とするワイヤレス給電技術を用いているAirPlug。
技術に関して言えば、従来から同様のものは存在していたが、実際には厳しい使用条件などにより商用化が極めて困難であった。
しかし、利用シーンを導き出したうえでプロダクトを磨き上げ、具体的なパッケージとして社会実装した点が高く評価されたとのこと。
また、カームテクノロジーと呼ばれる、空間に対して過度な主張ではなく溶け込ませようとするデバイスのデザインも抜かりないとの評価も。
医療利用などにも期待従来のIoTセンサーデバイスは数多く設置することで精度が上がる一方、バッテリーなどの保守メンテナンス問題が残っていたが、AirPlugはそれら解決に導く方向を具体的に提示したと言える。
今後エイターリンク社が描く、医療利用などにも期待したいところだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000071264.html
AirPlug製品ページ:https://airplug-wpt.com/ja/