ミュージシャン仕様のサウンドとデザインを備えた、大人も子どもも楽しめる、3オクターブのポータブル電子ピアノ「Loog Piano」が登場した。Loog Pianoを手がける楽器ブランドのLoogは現在「Kickstarter」にて資金調達を実施している。
大人も子どもも楽しめる「Loog Piano」Loog Pianoは、スピーカーとバッテリーを内蔵したコンパクトなポータブル電子ピアノ。長く愛用できるよう設計・制作されており、美しいサウンドと演奏を実現する。
重さとサイズは子どものことを考えた設計になっているが、年齢を問わず演奏を楽しめる。ピアノ初心者にも、プロのミュージシャンにもおすすめだ。
本物のピアノみたい!サウンドへのこだわり子ども用電子ピアノは人工的な音色のものが一般的で、ベルや笛の音などが響く、本物のピアノとはほど遠いものが多いが、Loog Pianoの音色を聞けば他社製品との違いは歴然。
偶然にも同製品の試作品が完成した日、グラミー賞にノミネートされたピアニスト、Luciano Supervielle氏に出会い、Loog Pianoを演奏してもらったそう。鍵盤を押す強弱によって、ソフトにもラウドにも演奏できるのがピアノの醍醐味だが、Loog Pianoもピアノ、フォルテ、その中間など、鍵盤で強弱を付けられる。
Loog Pianoの設計でとことんこだわったのは、サウンドエンジンの全精力をピアノの音に注ぐこと。アタック、減衰、音と音の間の空気感をサンプリング・モデリングし、本物そっくりのサウンドを奏でる。
弾きやすく、触りやすい素材と実用的なデザインLoogが手がけるほかの楽器と同じように、素材には良質なものを選んだ。子どもたちが弾きやすく、触りやすく、魅力的な楽器になるような素材、そして、大人にとっても魅力的である素材をチョイス。昔のエレクトリックピアノを思い起こさせると同時に、実用的なデザインとなっている。
USB経由のMIDI、内蔵充電式バッテリー、内蔵スピーカー、ヘッドフォンコネクターをコンパクトに収納。持ち運びに便利で、外出先で音楽を演奏するのに理想的だ。
同製品の仕様は3オクターブ、重さは1.65kg。バッテリー駆動時間は3時間で、MIDIおよびUSB-C経由でのケーブル充電が可能だ。
Loog Pianoにはアプリがあり、レッスンやゲーム感覚で楽しく簡単に学べるほか、他社のピアノ学習アプリとも互換性がある。またコードやスケールを学習できるフラッシュカードのほか、専用のキャリーケースやスタンド、譜面台も用意している。
子ども向けの3弦ギターを開発したことから始まったLoogLoogは、2010年にRafael Atijas氏がニューヨーク大学での修士論文として、子ども向けの3弦ギターを開発したことから始まった学術プロジェクト。1年後、Kickstarterで販売を開始し支持を集めることに成功した。以来、フェンダー社とコラボレーションしたり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で展示されたりしている。
(文・根岸志乃)