著作権侵害などの問題が指摘される、画像生成AI。この解決に向けて、多方面から力が注がれている。
今回、ビジュアル権利の総合カンパニーであるアマナイメージズと、生成AI技術を有するイスラエルのスタートアップBRIA Artificial Intelligence Ltd.、そして住友商事とIN Ventureの4社が、生成AIに関する基本合意書(MOU)を締結。
今回のMOU締結はゲーム、アニメ、イラストや、デジタル広告、ストック素材、電子商取引など、日本のコンテンツ関連市場において、信頼性と責任のある画像生成AI事業の構築を共同検討することが目的だ。
アマナイメージズ、イスラエルの“生成AI”技術と協業アマナイメージズは、日本最大級の“権利クリア”な画像ライブラリ「amanaimages.com」を運営する企業。8月には、権利クリアランス対応のAI学習用ビジュアルデータセット開発サービス「Qlean」を提供しており、AI開発市場から高い評価を受けている。
そんなアマナイメージズは今回、BRIA Artificial Intelligence Ltd.、住友商事、IN Ventureらと生成AIに関するMOUを締結。
協業パートナーであるBRIA Artificial Intelligence Ltd.は、商用利用可能な画像を生成するAIソリューション“BRIA AI”を展開するイスラエル発のスタートアップだ。
生成AIの著作権やコンプライアンスを守りながら、最先端のビジュアル・生成AIの学習モデル、ソースコード、API、開発ツールを提供し、開発者やAIチームを支援している。
また、データ所有者、アーティスト、そして画像生成AIのユーザーにも利益が分配されるような持続可能なエコシステムの育成にも尽力している。
権利クリアな生成AIプラットフォーム実現へ一方、国内大手商社の住友商事と、住友商事が出資するベンチャーキャピタルファンド・IN Ventureは、BRIA Artificial Intelligence Ltd.の世界での事業展開を支援している。
両社はBRIA Artificial Intelligence Ltd.の日本での展開を検討するにあたり、パートナー企業としてアマナイメージズを選定。日本のコンテンツ関連市場において、信頼性と責任のある画像生成AI事業を構築することに合意した。
今後、同社らは権利クリアで著作者への利益還元が可能な“生成AI”のプラットフォーム実現を目指す方針だ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000110940.html
(文・Haruka Isobe)