“今何時なのか”を知らせるのが一般的な腕時計の役目だが、北欧デンマーク生まれの「STUND」は一味違う。同製品は、今“この時間を感じる”ためのマインドフルネス時計だ。
STUNDは、時間を一定のサイクルに分け、振動パルスを送る。装着すると、あれこれ先の予定を考えて焦るかわりに、今やっていることに集中する習慣が身につくかもしれない。
開発をてがけたのは、デンマーク・コペンハーゲンにあるNærwear社だ。
今のこの瞬間を意識できるようになるSTUNDは、時間を一定のサイクルに分け、振動パルスを送る腕時計。それにより、時間をより具体的に感じることができる。なお、時間は5分、15分、30分、60分の4つから選べる。携帯電話をいじっているだけで15分経っている…そんな自分の時間の過ごし方にふと気が付くのでは。
STUNDをつけると時間に対する感覚が変わり、今のこの瞬間をより意識できるようになるという。
アプリでもなくスマートウォッチでもないSTUNDには、一時停止ボタンもない。時間の流れを感じ、時間への意識を研ぎ澄ます。時刻を知らせるのではなく時間を感じさせるための腕時計が、マインドフルネス力を高める一助になるという。
STUNDは現在、資金調達サイトKickstarterおよびINDIEGOGOにてプロジェクトを実施中だ。
忙しい現代社会では、誰もが時計と睨めっこをしながら過ごしているだろう。「時間が足りない」と焦るばかりで、その実、その瞬間瞬間を大事に過ごしているとはいえない。STUNDは時間に追われるのではなく、今この瞬間に意識を向けるよう導いてくれる。「時間がない」と不満に思っている暇があったら、今この瞬間に集中すべきだ。
前のめりになりがちなりがちな現代人に内省を促すつい気が散ってしまう、オフなのに仕事のことを考えてしまう、先のことが気になる…そんな人にとって、STUNDは意識を“今”に向ける一助となる。先へ先へと前のめりになりがちなりがちな現代人がスローダウンして、意識を取り戻すきっかけになるだろう。
テスターや応援購入を希望する人からは、「時間を感じるというのは思っていた以上のインパクトがある」「時間を教えてくれない時計ってどうなの?と最初は思っていた。でもSTUNDについて知れば知るほどその重要性に気付いた。私たちは日々次の予定に追われて、今していることをないがしろにしているから、STUNDをぜひ試してみたい」といったコメントが寄せられている。
北欧にも古くから「束の間のひととき」という言葉あるとか。そこから、この腕時計の名前を決めたという。
自身の時間のとらえ方が変わると人は内省し、15分という時間を携帯電話をいじって過ごしていることに気づき、続く30分も同じようにして過ごすのか、それとも今この瞬間をより充実させたいと思うか考える。STUNDを身に着けた自分が、どう変わるか楽しみだ。
一定の時間の流れを感じるまた、STUNDを装着するとまず、時間は主観的なものだと気づく。時間は一定のリズムで流れているが、私たちはその時間の鼓動の長さを主観的にとらえている。一定の時間の流れを感じることで、自分が時間を、そして“今”この瞬間をどうとらえているかわかるだろう。
STUNDでマインドフルネス筋が鍛えられるまた、STUNDから伝わるパルス(脈)はあなたを落ち着かせ、時間の流れを感じることで、今ある瞬間に意識を集中させてくれる。日々“今ここ”に意識を向かわせることで、マインドフルネス筋が鍛えられるだろう。STUND自体が時間を作り出すわけではないが、時間的なゆとりを感じられるようになりそうだ。
STUNDの時計はすべて、コペンハーゲンでデザインされ、手作業で組み立てられている。男女兼用で、電池の寿命は5か月。防沫、防塵、高耐食性仕様で、ステンレスのハイグレード素材である316を採用。また、簡単に交換可能なボタン電池を使用している。
直径41ミリ、高さはわずか7ミリ。3色から選べる本革ストラップ付きで、重さは約50グラム。手首に軽く装着でき、丈夫で高品質な腕時計だ。
“気づき”を促し、マインドフルネス筋を鍛えてくれるユニークな腕時計STUNDを身につけてみてはいかがだろう。
(文・根岸志乃)