インドのトラベルテック企業「Ixigo」は、AIを駆使した旅行支援事業において、2023年度の収益が前年比32%増加したことを発表した。
Ixigoは革新的な技術を活用し、旅行者に最適な旅行プランや鉄道・バスの予約サービスを提供しており、月間6600万人を超えるアクティブユーザーを誇る注目のスタートアップ企業である。
同社は2006年に創業され、Rajnish Kumar氏とAloke Bajpai氏が共同経営者である。
Rajnish Kumar氏は、インド工科大学カンプール校でコンピュータサイエンスを学び、Microsoftで働いた後、Ixigoを設立。Aloke Bajpai氏は、インド工科大学カンプール校で航空宇宙工学を学び、旅行会社・航空会社などの観光関連企業を顧客に持つIT企業Amadeus IT Groupで働いた後、Ixigoを設立した。
Wohooo! Celebrating 15 years of being your trusted travel companion🥳🤩
Thank you for inspiring and supporting us all these years😇 #ixigoTurns15 pic.twitter.com/GGCvvs4iI7
— ixigo (@ixigo) June 3, 2022
Ixigoはインドの旅行業界において最も人気のあるオンライン旅行代理店のひとつであり、航空券、鉄道チケットなどの予約サービスやチケットの価格比較などのサービスを提供している。特にB2C向けの鉄道チケット予約事業においては50%のシェアを誇っている。
2023年度の収益は、昨年度の380億ルピーから501億ルピーに増加。同社の収益の約93%は、鉄道、航空、その他のサービス予約からの手数料によるもので、当事業のみで前年比29%増の4億6,700万ルピーの収益を上げている。
特に鉄道チケットの予約が全体の61%を占め、最大の収益源だ。航空券とバスがそれに続く。2021年2月にオンライン鉄道予約サービスの「ConfirmTkt」を買収したことが功を奏し、インドでのトラベルテック市場における地位を上げる要因のひとつとなっているようだ。
2023年度に赤字から黒字に転換Ixigoの総支出は2023年度に4億8,400万ルピーに増加しており、2022年度の4億2,000万ルピーから20.4%増加した。
同社の2023年度の人件費は総支出の26%を占めており、従業員の増員によるコスト増が生じた。それにもかかわらず、2023年度に2,300万ルピーの利益を計上しており、2022年度の2,100万ルピーの赤字から大幅に改善している。
今後はさらなる増益と事業拡大を目指す将来の展望として、Ixigoは2024年度に収益7億ルピーを目標にし、40%の収益増加を目指している。コロナ禍以前の営業収益からほぼ5倍に成長しており、現在の年間総取引額は10,000億ルピーで、今後2年間で2倍にする計画だ。
同社は毎日600万人を超えるアクティブユーザーがおり、毎月800万ダウンロードを超えるペースで成長していると主張している。現在、旅行追跡、旅行予約、交通機関検索などのサービスを提供しているが、近い将来、ホテルや旅行パッケージなどの領域でも事業をさらに拡大していく考えである。
今後もIxigoは、顧客ニーズに合わせた新たなサービスの提供や成長を目指し、トラベルテック業界でさらなる成功を収めることが期待される。
Ixigo公式HP:https://www.ixigo.com/
(文・よし @yoshibizcom )