ナイジェリアの教育技術スタートアップAltSchool Africa(以下、AltSchool)は、次の成長フェーズに向けてルワンダ イノベーション基金からの3,000万ドルの支援を受けるという。これはルワンダをアフリカのテクノロジーリーダーとして位置づけることを目指すものだ。
ビジネスアドバイザリー会社からの戦略的支援アメリカの人気のあるオンラインコーディングブートキャンプBloomTechなどと同様に、オンラインコーディングやスキルトレーニングを提供するAltSchool。今回、ビジネスアドバイザリー会社のIntellecapから戦略的支援を受けることになる。
この支援は、今年4月にAltSchoolの300万ドルの資金調達に非公開で投資したルワンダ・イノベーション・ファンドが全額負担するという。
アフリカ開発銀行から融資を受けて設立ルワンダイノベーション基金はアフリカ開発銀行からの3000万ドルの融資を受けて2021年に設立された。当初の融資のほかに、民間支援者からさらに3,000万ドル、ルワンダ政府から860万ドルを集めたいと考えている。
目標は、アフリカ全土の150のスタートアップ、インキュベーター、アクセラレーターに投資することである。これまでに660万ドルが東アフリカのスタートアップ11社に寄付された。
ビジネス、エンジニアリングなどのオンライン学習AltSchoolは、ビジネス、データ、エンジニアリングなどをカバーする完全オンライン学習を提供している。コースの範囲は月額20~50ドル。このスタートアップはまた、学生が就職後に収入の一部を支払うという収入分配協定も利用している。
アフリカ8か国で約20,000人を訓練これまでにAltSchoolはアフリカ8か国で約20,000人の学習者を訓練してきた。アフリカでは失業が根深い問題であり、若者1,000万人のうち仕事や収入を得ることができるのはわずか300万人だという。
こういった背景からAltSchoolは、テクノロジー分野とそれ以外の分野の両方でキャリア構築スキルを提供することを目的としている。
ナイジェリアのフィンテック企業も続々と進出AltSchoolのCEOのAdewale Yusuf氏は、「ルワンダ政府は我々が市場に参入して以来、非常に協力してくれており、その支援に感謝している」と述べた。
同社は昨年ルワンダ事務所を開設し、現在スタッフは4名で、さらに多くの役割が与えられる予定だ。ナイジェリアのフィンテック企業であるFlutterwaveやPaystackなどといった企業もルワンダで事業を設立しているという。
参考・引用元:
AltSchool Africa 公式サイト
(文・よし @yoshibizcom)