スマホでメッセージやメールを作成したり、コンテンツを閲覧したりするとき、どうしてもバーチャルキーボードがスクリーンの大きな部分を占めてしまう。
スクリーンをいつでもフルに使いたいーー。そんな人のために、英ロンドンのスタートアップClicks Technologyが開発したのが、物理キーボード「Clicks」。ケース本体にキーボードが付いたデザインで、iPhoneと一体化させていつでもキーボードが使える。
丸くキュートなキー物理キーボードを搭載したスマホといえば、かつてビジネスマンに愛用されていたBlackBerryを真っ先に思い浮かべる人が多いだろう。ClicksもBlackBerryと同様、小さな物理キーが並んでいる。
BlackBerryと決定的に異なるのは、Clicksは外付けアクセサリーであること。スクリーンの下にキーボードが加わり、端末のスクリーンいっぱいにコンテンツを表示できる。たとえばiMessageで入力しようとするとバーチャルキーボードがスクリーンの半分近くを「占拠」するが、Clicksを使えばこの部分が解放される。
また、BlackBerryはパソコンを連想させるようなビジネスライクなデザインだったのに対し、Clicksのキーは丸くキュートな印象だ。
ショートカット操作やバックライト機能もClicksではスクリーンをフルに使えるようになるのに加えて、iOSやサードパーティーのキーボードのショートカット操作も可能になる。「コマンド+H」でホーム画面に移動、「コマンド+スペース」で検索を起動できるなど、操作がスピードアップすること間違いなし。
バックライトも備えているため、明るさが十分でないところでも快適にタイピングできそうだ。また、ケース背面の下部分には滑り止めもついており、操作中の落下防止に役立つ。
デメリットは、キーボードが加わる分、本体が長くなり、ズボンのポケットなどに入れるとかなりはみ出しそうなこと。それからMagSafe非対応であることだ。
Clicksは備え付けの端子でiPhoneと接続する。Clicksを装着したままiPhoneを充電でき、またClicksそのものの充電は不要となっている。
日本への発送にも対応Clicks Technologyの開発チームにはAppleやGoogleの元社員がおり、Clicksは初の製品となる。
すでにウェブサイトで注文を受け付けており、価格はiPhone 14 Pro、iPhone 15 Pro用が139ドル(約2万円)、iPhone 15 Pro Max用が159ドル(約2万3000円)。カラーは黄色とグレーから選べる。
日本にも送料20ドルで発送可能とのこと。出荷はiPhone 15 Pro Maxが今春、それ以外は2月1日以降となっている。
Clicks
プレスリリース
(文・Mizoguchi)