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AI活用“TOEIC学習アプリ”の韓国Riiid社、映画・TV番組ベースの英語教材を提供するEdTech企業を買収

Techable 2024年1月31日 11時0分

2023年12月、韓国のAI教育テクノロジー企業Riiid Inc.(以下、Riiid)が、英語学習コンテンツを提供する韓国のEdTech企業Qualson Co Ltd.(以下、Qualson)の買収を発表した。買収は2024年第1四半期に完了する予定で、金額は非公開だ。

AI活用の英語学習を提供するRiiid

Riiidは2014年に設立された教育AI(AI Ed)研究企業。2021年にソフトバンクビジョンファンドから1億7,500万ドルの資金援助を受け、2022年にはアメリカと日本に支社を設立した。

Riiidの主力製品は「Santa」「R.Test」などの英語学習サービスだ。Santaは、20時間の学習で平均165点スコアアップの実績があるTOEIC学習アプリ。AIが3億件を超えるTOEICデータを分析し、スコアアップに必要な問題と講義をすべてまとめた個別学習コースを提案する。

無料レベルテストでは、わずか3分でユーザーのTOEICスコアを予測。弱点をパート(リスニング、語彙、文法など)ごとに分析し、最速でスコアを伸ばすためのパーソナライズされた学習を提供する。

2023年には日本の語学教育総合カンパニーである株式会社アルクと提携し「Santaアルク」として国内でリリースされた。

一方、R.Testは学生のテスト準備状況を評価するAI診断テストプラットフォーム。40分以内に学生を評価し、改善方法に関する実用的なガイダンスを提供する。現在、SAT、ACT、デジタル SATを提供しており、テストドメインを継続的に追加している。

エンタメを取り入れた英語学習を提供するQualson

今回、Riiidが買収したQualsonはハリウッド映画やテレビ番組をベースとした英語学習教材を配信する韓国のEdTech企業。

イギリス英語コースでは、「SHERLOCK」「Doctor Who」といったBBCのドラマを教材として活用している。ビデオオンデマンドのほか、でライブ授業も取り入れており、実用的な日常英語を習得したいユーザーをターゲットにしているようだ。

今回の買収を経て、RiiidはQualsonのユーザー情報やコンテンツを活用できるようになる。TOEICのスコアアップだけでなく、日常英語の習得を目指すユーザーもターゲットになる見通しだ。アジアの英語学習市場において、より存在感を発揮するだろう。

参考・引用元:Riiid 公式サイト

(文・山田)

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