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Web3ウォレット×NFTゲームでナイジェリアの金融包摂へ。広告付きweb3ウォレット開発のblocksky Inc.がゲームギルドと協業

Techable 2024年2月16日 17時0分

ナイジェリアの金融包摂はサブサハラ・アフリカ地域と比べて遅れており、国際通貨研究所によれば2021年の15歳以上の銀行口座保有率は45%にとどまっているという。

この低い水準には、銀行口座開設のハードルの高さが関連している。銀行口座開設には銀行識別番号(BVN)が必要だが、農村部の住民や女性のなかには、BVN取得に必要となる身分証明書を持たない人が多い。こうした背景から、現在ナイジェリアではスマートフォンやPCがあれば実質的に金融資産として管理できる“暗号資産”に注目が集まっている。

ナイジェリア人、南アフリカ人の90%以上は、英国、米国、日本、ドイツといった主要経済国の人々よりもweb3についての知識が豊富だという調査もある。

そんななか、世界初とされる広告付きweb3ウォレット「Back Wallet」のサービスを開発・運営するblocksky Inc.は、アフリカを中心としたゲームギルド「Ninja Game Guild」とパートナーシップを締結。ブロックチェーンゲームと親和性の高いweb3ウォレットを用いて、ナイジェリアの金融包摂に向けたさまざまなアプローチを進めると発表した。

広告付きweb3ウォレットを開発・運用するblocksky Inc.

blocksky Inc.は、2023年9月に設立された日本のスタートアップ。web3ウォレットの開発・運用、Discord構築・管理、ブロックチェーン開発、web3導入サポートなどのサービスを展開している。今春には「Back Wallet」のクローズドベータ版をリリース予定だ。

Back Walletは、ウォレットがメディアとして機能する広告付きweb3ウォレットのこと。ウォレットでのトランザクション中に広告を表示し、ユーザーにキャッシュバックする。同時に「プロダクトコミュニティ」でweb3プロジェクトとユーザーの新しいコミュニケーションの場を提供。これにより、「大手広告プラットフォームやSNS広告には掲載しにくい」「認知拡大の方法がSNSやリファラルの利用に限られている」というweb3関連広告主が、新しいユーザーへアクセスしやすくなることを目指している。また運用型広告としての側面もあるため、広告主がコストパフォーマンスを簡単に管理できるという。

なおクローズドベータ版はイーサリアムチェーンに対応予定。対象国は、日本・ベトナム・ナイジェリアだ。

Web3ウォレット×ゲームギルドで金融包摂を目指す

今回、blocksky Inc.がパートナーシップを結んだ相手は、GUILD社が運営するアフリカ中心のゲームギルド「Ninja Game Guild」だ。

ゲームギルドとは、NFTゲームのプレイヤーに必要な資金やツール貸し出すコミュニティのこと。初期投資が準備できていないプレイヤーがゲームを始められるようにサポートし、さらにゲームを攻略するための情報を与える。

ナイジェリアの金融包摂や暗号資産の状況を鑑み、今後blocksky Inc.は同社開発のWeb3ウォレットとNinja Game Guildを連携し、ナイジェリアのブロックチェーンゲーム/ウォレットのユーザーが、金融サービスへアクセスしやすい環境を提供する予定だ。ウォレットから紹介されるゲームやコミュニティでの交流を通じて、ユーザーがブロックチェーン技術や仮想経済に関する知識を得ることで、新しいスキルや専門知識を獲得し、将来の雇用機会が増える可能性を模索していく姿勢である。

また、これらの活動のなかからコンテンツクリエイターを発掘し、ウォレットへ広告掲載する広告主とのコラボレーション(共創)による広告制作を通じて、さらなる雇用の創出、ダイレクトかつ透明性のある報酬の提供を目指す方針だ。

参考元:
PR TIMES①
PR TIMES②

(文・Haruka Isobe)

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