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中古EV販売のドイツCardino、シードラウンドで400万ユーロ調達|持続可能な循環経済の促進へ

Techable 2024年7月14日 16時0分

今年6月、ドイツの中古電気自動車(EV)市場のパイオニアであるCardinoはPoint Nineが主導するシードラウンドで400万ユーロの資金を調達したと発表した。

この資金をもとに、Cardinoはさらなるプラットフォームの拡充とサービスの充実に着手する。

Cardino、持続可能な循環型経済を促進

2022年設立のCardinoは、ヨーロッパ全域にわたるディーラーの強固なネットワークを活用し、デジタルプラットフォームを介した中古EVの販売を実現している。この効率的なモデルだけでなく、販売プロセスも合理化し、中古EV取引を容易にすることにより、持続可能な循環型経済の形成を促進する。

Cardinoの創業者であるHenrik Sachs氏とLukasz Pajak氏は「Cardinoは中古EV市場にデジタルファーストのアプローチで革新をもたらし、売り手やディーラーに便利で効率的なプロセスを提供することに専念している」と述べている。

個人の売り手側のメリット

Cardinoを利用すれば、個人の売り手も無料でシームレスな売却を実現することができる。購買につながるオファーを掲載後72時間以内に受け取れる可能性は80%と、高い数字を示している。

Cardinoは取引のあらゆる側面を管理しており、車両の7日以内の集荷、ヨーロッパのあらゆる地域への配達や支払い処理に対応しているため、売り手は家から出ることなく取引を完結させることが可能。

ディーラー側のメリット

Cardinoのプラットフォームは包括的な車両情報を提供し、直接入札を可能にすることで、購買プロセスを簡素化。買い手にとって魅力的な価格を実現し、異なる市場の売り手と買い手をつなぎ、容易なアクセスを実現した。

また、Cardinoは品質を保証するために売り手の審査や、車両の状態、履歴、バッテリーレポートの検査にも力を入れており、中古EV取引の透明性も高めている。

資金調達の成功が示すCardinoへの期待

今回の資金調達の成功は、Cardinoの革新的なビジネスモデルとその驚異的な成長軌道に対する市場の信頼を示している。特に、2024年第1四半期には、前四半期比で約50%の伸びを示しており、その流通取引総額(GMV)は1億ユーロに達し、Cardinoが急速に進化するEV業界における先導者であることを明確に示している。

実際、Rosberg VenturesのNico Rosberg氏は「Cardinoは業界全体に新たな基準を打ち立てている。だから、私は投資家としてこのミッションをサポートできることが嬉しいのだ」と話している。

Cardinoの市場規模拡大と新たな挑戦

Cardinoのサービスがヨーロッパ全域に広がっても、自動車業界における革新と持続可能性への同社のコミットメントは揺るがない。

2024年の計画によると、売り手側のカスタマーサービスをフランスに拡大し、プラットフォームの機能をさらに強化する予定だ。計画には、EV市場で新たな基準を設定するため、独自のオンラインバッテリー範囲チェックの導入なども含まれている。

参考・引用元:
Cardino
Business Wire

(文・せな)

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