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AIの課題“人間味の欠如”にアプローチ|ContentWritersがAI編集サービス発表、GoogleのEEAT標準のギャップを埋める

Techable 2024年8月20日 8時0分

ChatGPTのようなAIツールを使ったコンテンツ作成は安価で簡単だが、欠点もある。オーガニック・トラフィックを増やし、検索エンジンで上位にランクインすることを目指す企業にとって、AIが生成したコンテンツは、GoogleのE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)基準を満たせないことが多い。

このギャップを埋めるため、米国を拠点とするライターとエディターによる品質重視のコンテンツライティングサービスを提供するContentWritersは、AI生成コンテンツに特化した編集サービスを開始した。

AIコンテンツの課題である“人間味の欠如”

AIはデータパターンに基づいてテキストを作成できるが、本物の専門家の深み、創造性、洞察力を表現することは難しい。AIが書いたコンテンツは、ロボット的、反復的、あるいは“乱暴”で不正確なものともなり得ることによって、読者や検索エンジンに対するブランドの権威を損なう可能性すらある。

また、人々の共感を呼ぶ魅力的なコンテンツの基本である、ユーモア、文脈、批判的思考に加え、時事問題やトレンドに精通した専門ライターがもたらすオリジナリティや新鮮な視点にも欠けているという指摘も。

このような人間味の欠如は、エンゲージメントの低下やマーケティング効果の低下につながる。そこで今回、ContentWritersはこれらに対応する新しいAI編集サービスを発表した。

AIの効率性×専門家による編集

ContentWritersの新しい AI編集サービスは「AIを活用したいが、読者とつながり、成果につながるコンテンツを作成するためには人の手が必要であることを理解している企業」のためのものだ。AIの効率性と専門家による編集を組み合わせることで、AI生成コンテンツの質を向上させるという。

同サービスは、2段階のレベルに分かれている。一般的なレビューには、事実確認、コンテンツマーケティングのベストプラクティスに従った再整理、編集、ブランドボイスとキーワードの強化が含まれる。

一方、詳細なレビューには、一般的なレビューに加え、引用、バイアスのチェック、AIのハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をついてしまう現象)の修正、業界に精通したライターによる人間の洞察の追加、内部リンクの追加が含まれる。

AI検出ツール「Originality.ai」をワークフローに統合

ContentWritersは2013年に設立され、米国ニューヨークを拠点としている企業。あらゆる主要業界向けに高品質のコンテンツを制作するライティング エージェンシー兼プラットフォームだ。

ContentWritersでは米国在住の専門ライターを審査・管理し、ブログ記事、製品の説明、カテゴリ ページ、FAQ、ホワイト ペーパー、ランディング ページ、プレスリリースなどのコンテンツをクライアントに提供している。

ChatGPTのローンチ以降、AIツールの利用が急増するなか、ContentWritersはライターが人間によって作成されたオリジナルコンテンツを提供し続けるよう、明確な姿勢を打ち出した。

昨年6月、同社はAI検出ツール「Originality.ai」をコンテンツ作成ワークフローに統合することを発表した。Originality.aiはGPT-4、GPT-3、GPT-NEO、GPT-J、さらには言い換えられたコンテンツ(Quillbotを使用したもの)を正確に検出することが可能。GPT-4の検出精度は99.5%、GPT-3.5の検出精度は99.9%にものぼる。

Originality.aiの統合により、AI確率のスコアが常に平均より高いライターはContentWritersのチームから外される方針となった。このように人間が書いた権威あるコンテンツの作成に尽力し続けるなかで、今回ContentWritersはすでにAIツールを使用しているクライアント向けにAI編集サービスを追加した。

参考・引用元:
ContentWriters
Newswire

(文・Haruka  Isobe)

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