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1対1の会話や会議、突然の通話に対応するAI翻訳イヤホン「W4 Pro」|会議内容の要約や海外ニュースの字幕表示も

Techable 2024年9月12日 18時0分

近年はグローバル化が進み、企業では外国人の従業員・顧客とコミュニケーションを図る機会が増えている。円滑な会話のためにさまざまな翻訳ツールが活用されているが、なかでも昨今注目を集めているのが、AI翻訳機能を搭載したワイヤレスイヤホンだ。

ワイヤレス翻訳イヤホンの市場規模は2023年に1,000億米ドルと評価されており、2030年末までに3,185億5,000万米ドルに達すると予想されている。

そんななか、 AI翻訳イヤホンを手がけるTimekettleは新製品「W4 Pro AI Interpreter Earbuds(以下、W4 Pro)」を発表した。

このAI翻訳イヤホンは会話をリアルタイムで自動通訳し、ビジネス・プライベートにおいて自然で効率的なコミュニケーションを実現するというもの。外国人ゲストの接待、多言語オンライン会議の実施、海外出張・旅行での言語をまたいだコミュニケーションのニーズに応える。

双方向の会話を即座に自動翻訳

W4 Proは、世界人口の85%をカバーする40の言語と93のアクセントを翻訳するオープンイヤー型のワイヤレスイヤホン。最大6時間の連続翻訳が可能で、バッテリーの残量が少なくなっても10分間のクイック充電で翻訳時間を1時間延長できる。

W4 Proは、異なる3つのモードで多様なコミュニケーションニーズに対応。

1つ目の「1対1モード」は1対1の同時通訳に重点を置いたモードで、双方向の会話を即座に翻訳する高度な技術が特徴だ。W4 Proを装着したペアのそれぞれの声を自動で翻訳し、ビジネスにおける自然な対話を叶える。スマートフォンやイヤホンに触れる必要はないため、ユーザーたちは会話やタスクに集中できるだろう。

W4 Proは、音声認識と翻訳精度を高めるトリプル・マイク・アレイ(3つマイクを使用して音声をキャプチャするシステム)を搭載しており、周囲にノイズが発生するようなシーンでもクリアな会話とリスニングを実現。横並びの会話であっても声を正確に捉えることが可能だ。

従来のイヤホンに比べて認識エラー率が50%減少しているため、より音声が聞き取りやすくなっている。

リスニングとスピーキングをタップで切り替え

2つ目の「リスニング・プレイモード」は、多言語での会議を進行するビジネスパーソン向けのモードだ。リスニングとスピーキングをタップでシームレスに切り替え、同時通訳を実現。会議の参加者の声を翻訳したり、参加者に向けて自身の声を翻訳したりして、アイデアを共有し合える。

またAIによる高度な文章解析機能により、会議の参加者の発言内容を素早く吸収し、理解することが可能だ。

さらにW4 Proはリアルタイム通信、音声ストレージ、インテリジェントな要約機能により、会議後のワークフローを効率化。重要なポイントを簡単にキャプチャ、レビュー、エクスポートし、話した内容をすぐ要約する効率的な情報整理を可能とする。

ビデオ通話やニュース閲覧の際に字幕を表示

3つ目の「メディア翻訳モード」はオンライン会議、外国のビデオストリーミング、さらには突然のビデオ通話にも対応する。

スマートフォンやタブレットでのオンライン会議中に、シームレスに翻訳して字幕を表示するほか、会議メモを簡単に記録することも可能。海外から電話がかかってきた際も、発信者の言葉を翻訳し、リアルタイムの文字起こし字幕を表示するという。

ニュースをはじめとする外国メディアコンテンツを楽しむ際も、ユーザーは字幕付きの音声翻訳で国際的な情報や洞察にすばやくアクセスできる。

SF映画から影響を受け、イヤホン型翻訳機を開発

2016年に設立されたTimekettleはAI翻訳デバイスを手がける中国深セン発のスタートアップ。

創業者のLeal Tian氏は熱狂的なSFファンで『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する“バベルフィッシュ”(耳の中に入れると異星人の言葉を通訳してくれる魔法の生き物)にインスピレーションを受け、イヤホン型翻訳デバイスの開発に着手したという。

これまでTimekettleはスマホに装着するスマート翻訳機やイヤホン型の翻訳機などの製品を展開し、海外生活、旅行、多言語会議や教室、製造や物流など、さまざまなシーンにおける多言語コミュニケーションを支援してきた。今後も同社は“普遍的なコミュニケーションの自由の実現”に注力し、自然で効率的な言語間のやり取りを促進するために製品を継続的に強化していく方針だ。

参考・引用元:
W4 Pro
PR Newswire

(文・Haruka Isobe)

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