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“消えた砂浜” 鵜の浜海水浴場 海開きを前に再生へ 急ピッチで復旧作業 《新潟》

TeNYテレビ新潟 2024年6月25日 19時11分

波により砂浜がえぐられ深刻な問題となっている上越市の鵜の浜海水浴場。いま砂浜の復旧作業が急ピッチで行われています。7月に迫った“海開き”を前に、砂浜は元に戻るのか…地元の観光関係者は願うように作業を見つめています。

静かに打ち寄せる波。しかし、そこに、砂浜はありません。

(リポート)

「現在はコンクリートがむき出しとなっていますが、かつて砂浜が広がっていたといいます。さらにその先には海の家もあったということです」

上越市の鵜の浜海水浴場です。海水浴シーズンを前に深刻な問題に直面しています。

〈大潟観光協会 佐野 謙一 事務局長〉

「大規模にこれだけえぐられたのが去年ぐらい。まさかこんなになっているなんて、思いもよらなかった」

砂浜の浸食です。

シンボルの「人魚像」の周りには以前は多くの砂がありました。こちらはことしの1月はじめと1月末に撮影された写真。1か月も経たないうちに砂がなくなり、コンクリートがむき出しとなっています。

TeNYテレビ新潟

海水浴場を上空から見ると、数年前は白い建物の前に砂浜が広がっていますが、現在はごっそりとなくなっています。

沖合には海岸の浸食を防ぐため3つの離岸堤が設置されています。

しかし、離岸堤のない場所から波が打ち寄せ砂浜が削り取られたとみられています。

〈大潟観光協会 佐野 謙一 事務局長〉

「(地元の人でも)ここから海の方に向かって護岸があるなんて思ってなくて、“海水浴できるの?”という心配するお客さんが多い」

TeNYテレビ新潟

鵜の浜海水浴場は7月13日に海開きを迎えるため現在、急ピッチで復旧作業が行われています。

県が発注した工事で出た砂を利用し、浸食した場所を埋めようというのです。砂の量は約3400トン。これにより、この夏は予定通り海開きを行えそうだといいます。

〈大潟観光協会 佐野 謙一 事務局長〉

「なんとかほっとしている感じ、砂がついて、この砂浜がよみがえってきた状況をみると、 安心してみなさんをお迎えできるかなと思っています」

県は今後、海岸の浸食を防ぐために沖合に新たに2基の離岸堤を設置する予定です。

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