水面近くを悠然と泳ぐ巨体……。白と黒の模様が特徴的なシャチです。
こちらを撮影したのは佐渡市姫津の漁師、白瀬満隆さんです。
白瀬さんによりますと6月28日の朝、姫津港から1.6キロの沖合でメバル漁をしていたところ、さらに沖合に背びれが出たり入ったりする様子を確認。
佐渡の海でシャチは「非常に珍しい」
不思議に思い船で向かったところ、漁をしていたところからさらに1.6キロ沖合の海でシャチとみられる群れと遭遇したということです。
群れはおよそ20頭で、子どもを守るような形で船まで近づいてくる場面もあったといいます。
〈白瀬満隆さん〉
「エンジンを止めたら3頭が向かってきた。あのでっかいのが向かってくると怖い。子どもを連れていたから追っ払う感じではないか」
新潟市立水族館「マリンピア日本海」によりますと佐渡市の海でシャチが確認されたことは非常に珍しいと話します。
〈新潟市立水族館マリンピア日本海 山田篤さん〉
「白と黒の模様からシャチに間違いない。なぜ佐渡の海にやってきたかはわからないが、30年水族館に勤める中で佐渡にシャチがやってきたのを聞いたことはなく、非常に珍しい。」
シャチは魚だけでなくアザラシやクジラなども食べる肉食の哺乳類で、その強さから“海の王者”と呼ばれることがあります。
大きいものだと体長は8メートル～9メートルと巨大になり、子どもを連れるときは攻撃的になりやすく注意が必要です。
〈新潟市立水族館マリンピア日本海 山田篤さん〉
「子どもがいる時は子どもを守るためにシャチが攻撃的になる。船に体当たりした場合、水中に落ちた人間を海に引きずりこむ恐れも考えられる。」
かわいい見た目とは裏腹にどう猛な一面を持つシャチ。
マリンピア日本海の山田さんは「安全を期すためにも見かけた場合は出来るだけ離れてほしい」と話しています。
この記事の動画はこちらから再生できます