カメラがとらえた救助の瞬間。登山者の遭難が県内で相次いでいます。要因のひとつが「熱中症」。本格的な夏山シーズンを前に警察が注意を呼びかけています。
ヘリコプターから降下する隊員…
視線の先にいたのは登山者です。
これは7月7日、県警の航空隊が撮影した映像。湯沢町の苗場山でケガをした登山者の救助に向かいます。
〈隊員〉
「ケガされたのは右の足首だけでよろしいですか?」
「はい」
救助されたのは兵庫県に住む60歳代の女性…
下山中、木の根に足を挟まれ転倒した際に右足首をケガしたといいます。
〈隊員〉
「上がりますね。ここ離さないでください」
当時、女性は知人2人と登山に来ており、自力での下山が難しく、知人が110番通報しました。
女性は病院へ搬送されましたが命に別条はありませんでした。
これは去年、県警の航空隊が出動した救助件数の推移です。
7月から8月にかけて多くなっています。
その理由のひとつが、登山中の「熱中症」です。
さきほどの女性からの通報のわずか2時間後。南魚沼市の八海山では1人で登山をしていた千葉県の30代の男性が警察に救助を要請。熱中症により自力での下山が難しくなったといいます。その後、男性は病院へ搬送されましたが命に別条はありませんでした。
本格的な夏山シーズンを迎えるこれからの季節、熱中症の危険性が高まります。
警察はこまめな水分補給のほか自分の体力に見合った登山計画を立てるなど注意を呼びかけています。
(映像提供:県警航空隊)
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