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中越沖地震から17年 死者15人・住宅被害4万棟超 追悼と防災への思い 《新潟》

TeNYテレビ新潟 2024年7月16日 19時29分

最大震度6強を観測し15人が亡くなった中越沖地震から7月16日で17年です。

全国で地震が相次ぐなか大切な家族を失った人たちは追悼と防災への思いを深めています。

柏崎市の中心地にあるえんま通り商店街。

17年前のあの日、まちは一変しました。

〈まちの人〉

「地震ですごかったですよ。本当に道もすごくて、ぐちゃぐちゃで忘れもしないです」

2007年7月16日に起きた中越沖地震。15人が亡くなり、4万4000棟を超える住宅に被害が出ました。

崩れたアーケードに押しつぶされた店…

当時えんま通りでは全壊した商店の下敷きになり、通行中の女性1人が亡くなりました。

地震から7月16日で17年。

〈タガワ 田川裕之さん〉

「この場所でもう商売できないな、私この先どうしたらいいのかとあぜんとしましたね」

商店街で衣料品店を営む田川裕之さん。

地震で被害を受けましたが店を建て替えて再建。

いまもえんま通りで店を続けています。

〈タガワ 田川裕之さん〉

「えんま通りはまちの買い物するには中心の場だったのでそこはなんとか継続して街の方のためににぎわいを常につくっていければという気持ちではありました」

地震により一時は廃業が相次いだ商店街に新たな動きも…

2020年から新たな祭り「えんまテラス」が始まったほか新規出店など明るいニュースも届き始めています。

〈えんまテラスを運営 新澤多嘉志さん〉

「地域のアーケードがなくなって店舗も減って子どもたちが走ったり笑ったりして遊べるようなイベントを作っていきたいなと思っていて」

15人が犠牲となった中越沖地震。

母を亡くした元井春夫さんです。

〈元井春夫さん〉

「孫に対してはいいおばあちゃんだったと思います」

母の元さん。自宅を襲った大きな揺れによって倒れてきた引き戸が頭を直撃し脳出血で帰らぬ人となりました。

元井さんは全国各地で地震が起きるたびに17年前のあの日を思い出すといいます。

記憶に新しい元日の地震。

柏崎市でも震度5強を観測し、元井さんの自宅の塀も崩れる被害がありました。

〈元井春夫さん〉

「自身は一生のうちに来ないだろうと思っていたって、 この前能登地震が来たし、中越沖地震が一番柏崎で甚大な被害を受けてつらい思いをしたのを思い出しました」

備えることが大切な人の命を守ることにつながる。

元井さんはそう呼びかけます。

〈元井春夫さん〉

「僕らも地震の時につらい思いをしたからそれを伝えていかなければならないなと思っています」

中越沖地震から17年。

それぞれが記憶と教訓を見つめ直し、追悼と防災の思いを深めています。

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