手付金を払えば高級ブランド時計が手に入るなどと、うその話をして50代の男性から現金296万円をだましとった事件で男女2人が逮捕されました。
詐欺の容疑で逮捕されたのは新潟市中央区に住む会社員の男(44)と無職の女(38)です。
2人は知人ということです。
警察によりますと2020年7月中旬ごろ、2人は共謀して、新潟市東区の飲食店で、まず女が知人である男性(当時50代)と会い「私の親戚が時計の買い付けで顔が利く。その人に頼めば高級時計が手に入る。手付金払っておけば大丈夫」などとうその話をしました。
その後、男が携帯電話のSNSアプリでこの男性に対し、「この間話していた件で連絡しました。本当に購入するのであれば手付金が必要です」
「時計の代金なんですが、手付金203万円になるとのことですので、宜しくお願いします。認定証代も含まれます」
「180万円くらいで購入して380万円くらいで売れると言ってました。その際の手付金は93万円とのことです」などとうそのメッセージを送りました。
男性は転売して利益を得る目的で2本の時計を購入しようと、手付金としてまず203万円を男の口座へ振り込み、その1週間後に93万円を振込みましたが、催促しても時計が男性の元に届かなかったことから去年2月に男性が警察へ相談し、事件が発覚。男性は合計296万円をだましとられました。
2人の認否について警察は、捜査に支障があるとして明らかにしていません。
警察は同様の事件に2人が関与している可能性があるとして捜査を続けています。