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上越市の中川幹太市長の不適切発言めぐり 市議会が辞職勧告決議案を可決 今後は市長本人の判断が焦点に 《新潟》

TeNYテレビ新潟 2024年7月19日 19時36分

学歴差別ともとられる発言をした上越市の中川幹太市長に対する辞職勧告決議案が19日に開かれた市議会に提出されました。採決の結果、賛成多数で可決されました。今後、中川市長本人の判断が焦点となります。

7月19日に開かれた上越市議会の臨時会。

議員からは中川幹太市長への苦言が相次ぎました。

〈上野公悦議員〉

「はっきりと申しますと市長としての資質、これは中川市長には欠けている」

〈宮越馨議員〉

「潔く政治責任を取って辞任し再度市民の信用を生むための出直し選挙を考えるべきではありませんか」

神妙な表情を浮かべる中川市長。

ことの発端は6月の議会での工場誘致に関する答弁でした。

《上越市 中川幹太市長》

「高校を卒業したレベルの皆さんに働いていただく。頭のいい人だけが来るわけではない」

学歴差別ともとれるとして批判の声が上がり、その後、撤回しました。

中川市長をめぐってはこれまでにも「直江津には商店街がない」と発言するなど失言と謝罪を繰り返してきた経緯があります、

〈上越市 中川幹太市長〉

「この度の発言に対して私の辞職を求める声も含め多くの苦情をいただいていることにつきまして大変重く受け止めております」

中川市長は発言の責任を取るとして自身の給与5か月分を全額カットする条例改正案を提出しましたが、議員からは「給与削減で一区切りさせるわけにはいかない」などと反対の声が相次ぎました。

「本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。本案は起立なしと認めます。本案は否決すべきものと決しました」

委員会で否決。

その後の本会議でも反対の声が相次ぎ、全会一致で否決されました。

その後、審議されたのは中川市長に対する辞職勧告決議案です。

「上越市のトップとして市民の模範となるべき立場にある市長として市政の混乱と市民の信頼を失墜させたことに対する政治的同一的な責任は免れない」

賛成・反対の討論を経て行われた採決。

賛成多数で辞職勧告決議案は可決されました。

辞職を勧めるもので法的拘束力はありません。

〈上越市 中川幹太市長〉

「私としては少し時間をいただいて後日私の考えについてみなさんにお伝えしたい」

今後、中川市長本人の判断が焦点となります。

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