「佐渡島の金山」についてユネスコ世界遺産委員会は７月２７日午後（日本時間）、世界文化遺産への登録を決定しました。
「佐渡島の金山」は新潟・佐渡市にある『西三川砂金山』と『相川鶴子金銀山』とで構成され、「１７世紀における世界最大の金の生産地」などとして去年１月、日本政府がユネスコに推薦書を提出しました。
ことし６月には、ユネスコの諮問機関・イコモスから４段階の評価のうち上から２番目の「情報照会」を勧告され、３つの追加情報を求められましたが、国や新潟県などが追加情報への対応を完了させていました。
さらに「強制労働があった」などとして懸念を示していた韓国政府が「日本が全体の歴史を反映すると約束し、そのための実質的な措置をすでにとっている」などとして容認する方針を明らかにしていました。
佐渡市では、世界遺産委員会の審議の様子を見守るパブリックビューイングが開かれ、登録が決まった瞬間、長年活動してきた市民団体の関係者や金山の地元・相川地区の住民などが喜びを爆発させました。