新潟県の最低労働賃金について新潟地方最低賃金審議会は５日、調査審議を重ねた結論を取りまとめ、新潟労働局⻑に対し、時給９８５円とする答申を行いました。
使用者が労働者に対し支払うべき最低限の賃金である「最低賃金」について、答申された「時給９８５円」は、現行の新潟県最低賃金（９３１円）を５４円引き上げるもので、新潟労働局によると比較可能なデータがある２００２年以降、過去最大の時給の上昇額となります。
審議会は過去最大となる上昇額について、７月に国の中央最低賃金審議会から示された引上げ額の目安５０円を参考にしつつ、生活費に占める割合の高い食料品やガソリンなどの生活用品の支出費を家計調査から調べるなどし、新潟県がこうした生活用品に対する支出割合が他県より高いことなど総合的に審議した結果、答申したということです。
新潟労働局によると今後、２０日まで労使双方からの異議申し出に関する手続きを経て、新潟県最低賃金の改正は最短で１０月から実施される見通しということです。