Infoseek 楽天

【廃線危機】関川村の路線バス 子どもたちの登下校に影響が出る可能性 加藤村長「対応を検討」《新潟》

TeNYテレビ新潟 2024年8月29日 20時0分

こちらは関川村を走る路線バスです。村内に6つの路線がありますが、この全路線の廃止が検討されていることがわかりました。子どもたちの登下校に影響が出る可能性があり、村が対応を協議しています。

関川村にある関川小学校。

放課後、授業を終えた子どもたちが下校のため路線バスに乗り込みます。

この路線バスをめぐっていま、ある問題が浮上しています。

「運転手不足で来年度以降の運行が難しい」

運行する新潟交通観光バスによると関川村の営業所の運転手5人のうち、2人がことし4月に退職。ほかの営業所から応援を受け対応してきたものの、運転手の確保が難しくなり廃線を視野に入れた協議を村に申し入れたといいます。

廃止される可能性があるのは村内を走る6つの路線・すべてです。

路線バスが無くなるかもしれない。この事態に村長は……

〈関川村 加藤弘村長〉

「路線バス廃止となるとたちまち公共交通が成り立たなくなるので、何とか村でも対応できないかといま進めているところ」

中でも一番の問題が……?

〈関川村 加藤弘村長〉

「子どもたちの通学の足をどう確保するかが極めて大きな課題です」

20年前、関川村には小学校が5校、中学校が2校ありました。

しかし、少子化が進み、現在はそれぞれ1校に統合されました。

村内の児童・生徒数は約270人。

通学区域が広いため、その半数以上が路線バスを利用しています。

〈関川村 加藤弘村長〉

「ちゃんと通学の足は確保するという前提で統廃合してるので、それを今になって「勝手に来い」というわけにいきませんから」

この事態に保護者は……

〈子どもがバスを利用〉

「無くなったらどうしよう。歩いてといっても結構な距離もあるので。そうなると仕事辞めるか時間変えるかとかそうなってきますもんね」

廃線が検討されている6つの路線について村は来年度、緊急的な措置として2つの路線は引き続きバス会社に運行を依頼。残りの4つの路線は村が運転手を雇うことで継続できないか検討しています。

関川村をめぐっては村内を通るJR米坂線が2022年の豪雨で被災。復旧のめどが立っていません。

〈関川村 加藤弘村長〉

「多分これが我々だけでなくて、これからどんどんほかの地域も(公共交通の見直しの動きは)現に進んでいますから。国も県も今もいろいろやってもらってますけど、積極的に問題意識を持ってもらい、一緒にその地域交通のことを考えてほしい」

公共交通をどう維持してくのか。人口減少に直面する地方が抱える大きな課題です。

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事の関連ニュース