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過去最高を更新「ふるさと納税」 自治体の使い道は “令和のコメ騒動”で寄付額増加も 《新潟》

TeNYテレビ新潟 2024年9月5日 20時31分

やっている方も多い、「ふるさと納税」について。昨年度の県内への寄付金額は過去最高を更新。コメ需要の高まりを受けてことしも寄付金は増加傾向になっています。自治体では集めた寄付をどのように活用しているのでしょうか。

高級なカニにお肉、フルーツまで…

好きな自治体に寄付をし、寄付金に応じた税控除や返礼品を受け取ることができる「ふるさと納税」

総務省のまとめによると昨年度、新潟県や県内の自治体に寄せられたふるさと納税額は前年度より28億円多い340億円。過去最高を更新しました。

まちのみなさんの利用について聞いてみると―

〈まちの人〉

「燕三条の卵を焼くフライパン。応援してあげたいなという気持ちで」

「去年は明太子、福岡の。普段自分じゃ買わないけどそういう機でちょっといい物を」

〈夫婦〉

「コメとかエビとか食べ物が多いです」

「せっかく納税するんだったら何かもらった方がうれしいよね」

あつめた寄付金を自治体はどのように活用しているのでしょうか。

向かったのは南魚沼市。

〈南魚沼市役所 U&Iときめき課 中俣一樹 さん〉

「子育ての駅『ほのぼの』といいまして、ふるさと納税を活用して平成29年に完成しました」

こちらの子育て施設の設置費はすべて寄付金で賄われたといいます。

返礼品の8割はブランド米の「南魚沼産コシヒカリ」。

右肩上がりで寄付金額を増やし、昨年度は県内で最も多い57億円が集まりました。

〈市民は〉

「ほとんど毎日(利用している)動き回るから家だとどうしても限られるしここだと自由に走り回れる。ありがたいしかない」

さらに、寄付金の一部を財源に現在は市の健診施設を建設中。

さらに市内を走ってみるとこんな看板も…

看板

「ふるさと納税活用事業で舗装をなおしています」

財源の問題で二の足を踏んでいた公共工事にも着手できるようになったといいます。

〈南魚沼市役所 U&Iときめき課 中俣一樹 さん〉

「いままで冬の除雪で傷んでいた道路を財源がなくて直せなかったところが多かったがふるさと納税が入って来たことですぐに手を付けられたり消雪パイプもなかなか水が出なかったところがあったが早めに手を付けて直せたことがあった」

“令和のコメ騒動”とも言われるほど深刻なコメ不足が起きた今年度…

コメ需要の高まりを受けて南魚沼市への寄付は増加傾向だといいます。

8月中旬までの寄付金額は前年同月比140パーセントを超えました。

〈南魚沼市役所 U&Iときめき課 中俣一樹 さん〉

「昨年の猛暑によるコメの影響が大きかったが農家への支援にも(ふるさと納税を)活用している。南魚沼市の未来をつくっていけるような重要な取り組みだと思っています」

寄付を通して、地域を応援する「ふるさと納税」

人口減少が進む地域にとって大きな助けとなっているようです。

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