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9月9日「救急の日」 現場が見える“映像通報システムLive119” 導入から1週間 新潟市では 《新潟》 

TeNYテレビ新潟 2024年9月9日 17時24分

9月9日は「救急の日」。

火事や病気、ケガなど緊急時に消防に助けを求める“119番通報”。

いま、スマートフォンを活用した「見える119番通報」が各地で導入されています。

新潟市消防局

こうした新しい通報システムは、新潟市消防局にも9月2日から導入されました。

キーワードは「見える119番通報」。

新潟市消防局「指令管制センター」では、年間5万件を超える119番通報を受けるといいます。

TeNYテレビ新潟

これまで通話のやりとりのみで情報を伝えていましたが……

運用されているのが「映像通報システムLive119」。

通報者がスマートフォンのカメラを使い現場の状況を撮影。指令管制センターは映像を見ながら状況を把握することができます。

新潟市ではこのシステム導入から1週間で、救急出動や火災で11件の利用事例があったということです。このうち、実際に映像を送ってもらい活用できたのは6件ありました。

火事や急病、ケガなどで実際に119番通報された中から、スマートフォンで現場の映像を送ってもらったことで消防職員がその映像を見ながら、必要な応急手当を伝えることができた事例や、火災では通報者から見える現場の様子を映像で送信してもらい煙の様子などを確認できたということです。

TeNYテレビ新潟

仕組みは、こうです。

通報者はこれまで通り電話で119番通報をします。

例えば、突然倒れ心肺停止が疑われるという想定シーンでは……。

「意識あるか確認して」

「呼びかけない。反応ない」

その後、指令隊員が現場の状況を確認したい場合……

〈指令隊員〉

「あなたのスマートフォンにショートメッセージを送信しますので…」

TeNYテレビ新潟

消防から届いたURLにアクセスすると……カメラが起動。

すると現場の映像が指令室のモニターに映し出されます。

現場の状況をリアルタイムで確認でき、的確な救命措置の指導ができるといいます。

〈指令隊員は〉

「救急車到着までに5分から10分くらいかかる。その間にいち早く正しい心臓マッサージを開始できるのは社会復帰率の上昇にも役立つと思います」

TeNYテレビ新潟

このほか、火災が起きた際もいち早く状況を映像で把握することでより効果的な対応ができるといいます。

県内でこの映像通報システムは、新潟市の他、長岡市、柏崎市、糸魚川市ですでに運用されているということです。

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