新潟県内では新米の出荷が本格的に始まっていますが、上越市では今月、保管していた新米が盗まれる被害がありました。コメの品薄で“令和のコメ騒動”とも言われる中、ことしは特に注意するよう警察が呼びかけています。
9月17日、チラシを手に警察官が訪れていたのは新潟市内のコメ農家。
〈新潟南署 生活安全課 大橋裕哉課長〉
「新潟県でもコメの盗難事件が発生していますのでお気を付けください」
毎年、この時期になると発生する農作物の盗難被害。今月には上越市で収穫したばかりのコシヒカリの玄米3袋、計90キロが盗まれる被害がありました。
さらに…
ことしはコメが品薄となった地域もあり“令和のコメ騒動”とも言われています。
警察は、被害が増える可能性があるとして警戒を強めています。
〈農家〉
「この通りオープンになっているからカギもかからないんですけれども」
〈警察〉
「例えばここに車を置いてもらうだけでもかなり効果は出てくると思います。もしできるのであれば簡易的な柵やパイロンとかを置いてもらうだけでもかなり泥棒対策になりますので」
毎年約52トンを生産する新潟市南区のコメ農家・片野秀雄さん。
盗難に備えようと一部の作業場ではある対策をとっています。
〈コメ農家 片野秀雄さん〉
「これが遠隔で見ることができる。スマホを使って」
リアルタイムで作業場の様子を確認できるカメラです。
〈コメ農家 片野秀雄さん〉
「私たちが1年かけてつくったものが盗まれるのは私らにとっては生業でやっている以上 非常に困ること」
警察は今後、パトロールを強化する方針ですが、農家に対し、まずは自分でできる対策をとってほしいとしています。
〈新潟南警察署・生活安全課 大橋裕哉課長〉
「被害防止のため農家のみなさま自身もカギかけや防犯カメラの設置等の防犯対策をお願いしたい」
被害に遭わないために。
警察はシャッターや防犯カメラ、センサーライトの設置を検討するとともに保管場所のカギかけの徹底を呼びかけています。
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