事実上、次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙。決選投票の末、石破茂新総裁が誕生しました。史上最多9人が名乗りを上げ支援が割れた県関係の国会議員。来る衆議院の解散総選挙に向けて党内はまとまるのか・・反応を取材しました。
高市早苗さんの後ろで拳を掲げた高鳥修一衆議院議員。
石破茂さんの決起集会で仲間と共にカツカレーをほおばった泉田裕彦衆議院議員。
県関係の議員も支援する候補の勝利に向けて火花を散らします。
リポート
「およそ2週間に及ぶ戦いが終わり、いよいよ日本のリーダーが決まります」
史上最多9人が乱立した自民党の総裁選挙。
1回目の投票結果は・・
「高市早苗君、石破茂君による決選投票を行うことといたします」
過半数を獲得した候補はなく、181票で1位の高市さんと、154票で2位の石破さんの決選投票にもつれこみました。
決選投票では議員票の行方がカギを握ります。
県関係の議員では高鳥議員が高市さんの、泉田議員が石破さんの推薦人になるなど、支援先が分かれる構図となっていました。
そうした中、党内唯一の派閥の長、麻生副総裁が高市さんの支持に回る方針を固めるなど、ぎりぎりまで展開が読めない状況に・・
一方の地方票。
自民党県連では27日朝、党員・党友が投じたおよそ1万6500票の開票作業が行われました。
関係者によると、高市さんが4700票余りを獲得し、わずかに石破さんをリードしたということです。
決選投票では新潟県の党員票は高市さんに投じられたことになります。
果たして新たな党の顔となるのはどちらなのか・・
「高市早苗君が194票、石破茂君215票」
「石破茂君をもって当選者と決しました」
5度目の挑戦で石破茂元幹事長が新総裁の座をつかみました。
石破茂新総裁
「国民を信じ勇気を真心を持って真実を語り、この日本国を、もう一度、皆が笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために石破茂全身全霊を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます」
石破さんの支援に回った泉田議員は。
泉田裕彦衆議院議員
「一生懸命やりました。国民に信頼できる正をもって正直に語る政治ぜひ実現してほしいなと期待しています」
一方、涙をのんだ高市氏の支援に回った高鳥議員は。
高鳥修一衆議院議員
「非常に残念ですが、まずは感謝を申し上げたい。そして新総裁が決まった以上、 挙党態勢で、次の選挙も近いと言われているので、しっかりと1人1人が全力を尽くして勝ち抜けるよう 頑張っていきたいと思います」
脱派閥の流れの中、まとまった動きを見せた麻生派。
所属する塚田議員は・・
塚田一郎衆議院議員
「1回目は推薦人を務めている河野太郎さんに1票を投じました。2票目に関しては 高市早苗さんに1票を投じさせていただきました。河野太郎さんとの関係は長いので、そういう判断ですし、 そういうこと(派閥の影響)で総裁選を判断したことはありません」
1回目の投票で3位となった小泉氏を推薦していた鷲尾議員は・・
鷲尾英一郎衆議院議員
「大変残念だと思っておりますが、 議員票でトップ、党員票でも3位ということで、それなりの結果は残せたものと 受け止めております」
取り沙汰される衆議院の解散総選挙。
鷲尾英一郎衆議院議員
「我々としたら自民党は生まれ変わるという強い思いで、 地元をしっかりと回りながら来るべき時に備えたいと思います」
し烈な争いを演じた自民党内をまとめて挙党体制は築けるのか。石破新総裁のかじ取りが始まりました。
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