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市街地になぜ?出没相次ぐ「オスのニホンジカ」どこから来た? この時期注意のワケは ≪新潟≫

TeNYテレビ新潟 2024年10月8日 19時50分

10月6日、新潟市西区に出没した生き物……大きな角を持つオスのシカです。

実は、10月に入り市街地ではこうしたシカの目撃情報が相次いでいます。

なぜ現れたのでしょうか。

大きな体に立派な角

視聴者提供

視聴者が撮影した映像……。

生け垣の間にいるのは野生のシカです。

大きな体に立派な角。

のんびりムシャムシャと葉を食べています。近くに人もいますが、動じる様子もありません。

       

〈目撃した人は〉

「大丈夫なんですかね、アレあのサイズ」

「すごい余裕ありますね」

シカが現れた場所それは……

市街地に近い「斎場」

TeNYテレビ新潟

〈長谷川サラ記者〉

「撮影されたシカはこちらの海沿いの方からゆっくり道路を渡っていてあちらの斜面の方に上っていったということです。」

新潟市西区の「青山斎場」です。

1キロ圏内に駅や学校もあるなど市街地に近いこのエリア

周辺では7日もシカが目撃されるなど今月に入りシカの出没情報が相次いでいるのです。

「ニホンジカのオス 4歳以上」

TeNYテレビ新潟

〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉

「ニホンジカのオスで4歳以上の個体だっていうのがわかります」

新潟大学の箕口名誉教授によるとニホンジカのオスは大人の場合、体長が

およそ1メートル50センチ、体重が100キロ近くになるといいます。

      

なぜ市街地に現れたのでしょうか。

〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉

「角田・弥彦山塊から海岸林の森を伝って今回出没した場所まで移動してきたのではないか」

里山の利用減少で……

TeNYテレビ新潟

箕口教授によるとシカは里山の利用減少などによって行動範囲を拡大させていて最近は新潟市の中心部近くまでやってくるケースが増えているといいます。

愛らしい姿に思わず近寄りなくなりますが、この時期のオスには注意が必要です。

〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉

「シカはいまが繁殖期です。メスを求めてどんどん行動域を広げているということと、繁殖期ですので少し気が荒くなっている」

驚かせると場合によっては鋭い角で襲ってくる危険もあることから大きな声を出さない、近づかないことが大切だと言います。

里山の減少で行動範囲を広げるシカ……

新潟市は、目撃したら区役所や警察に通報するよう呼びかけています。

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