任期満了に伴う柏崎市長選挙がきのう告示され、現職と新人2人の計3人が立候補しました。柏崎刈羽原発の再稼働の是非が主な争点となっています。
立候補したのは、いずれも無所属で届け出順に新人の阿部由美子氏、現職の桜井雅浩氏、新人の野本祐二氏の3人です。
〈新人 阿部由美子候補〉
「柏崎市民の命と暮らしと心を守る市政をつくりたいと思います。そして原発をすべて廃炉にすると決めたとき柏崎の未来は少し変われると私は信じています」
原発に反対する市民団体の共同代表を務める阿部由美子氏。柏崎市出身で市内の飲食店も経営しながらひとり親世帯のサポートなどをしてきました。選挙が無投票になることを避けるために告示の4日前に立候補を表明しました。
〈現職 桜井雅浩候補〉
「柏崎市民の命を守る、総合医療センターを必ず守る。赤ちゃんを唯一柏崎で産むことができる環境は総合医療センターだけになってしまいました。この環境を守っていかなければいけない」
3期目を目指す桜井雅浩氏。これまで子育て支援として1歳・2歳児の保育料の無料化などを実現してきました。選挙戦では地域医療の確保や産業振興などを訴えています。
〈新人 野本祐二候補〉
「原発再稼働について市民目線で全員で考えていきましょうということですね。(原発事故は)二度目はないということで慎重に慎重を期すべきではないでしょうかということです」
燕市在住の会社員・野本祐二氏。柏崎刈羽原発の再稼働については市民全体で考えていくべきとして立候補を決意。安全性を重視し、市民の意見をもっと生かして再稼働の議論を行っていくべきと訴えます。
選挙戦の主な争点となっている柏崎刈羽原発の再稼働の是非。
阿部氏は「再稼働に反対」、桜井氏と野本氏は「条件付きで再稼働を容認」としています。
〈新人 阿部由美子候補〉
「柏崎市民全員が原発の再稼働を望んでいるわけではないことを突き付けていきたいと思っています」
〈現職 桜井雅浩候補〉
「安全性を確保しながら、環境問題を考えてもエネルギーセキュリティーを考えても制限的ではありますけども原子力発電所は必要である」
〈新人 野本祐二候補〉
「敷地全体を壁で覆うといいますか屋根は開いていていいと思いますけれどもぐるっと高い壁で(囲う)津波対策ですね」
選挙戦では再稼働議論のほか、地域経済の活性化、人口減少などへの取り組みについても論戦が行われる見通しです。
投票は11月17日に行われ、即日開票されます。
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