NEXCO東日本新潟支社は、ことし6月北陸自動車道の糸魚川ICで車両の重量制限を超過した大型トレーラーを無許可で通行させたとして運転手と運行会社を20日、新潟県警に刑事告発したと発表しました。
NEXCO東日本によりますと、6月18日の夜10時頃、北陸自動車道の糸魚川ICにおける取り締まりで無許可状態で通行しようとしていた重量超過の大型トレーラーを発見しました。
車両総重量は制限値の2.19倍
大型トレーラーは建設機械を載せており、車両総重量は車両制限令で定められている一般制限値25tを大きく超過する59.9tで制限値の2.19倍・・・
軸重・車幅も一般制限値を超えていました。NEXCO東日本は「極めて悪質な違反である」としています。
重量違反車両は、速度低下、操作性低下を招き、時に重大事故を誘発する可能性があり、国土交通省は2015年、一般制限値の2倍以上超過している悪質違反者について告発を行うことを打ち出しています。
また、軸重は一般制限値10tのところこの大型トレーラーは16.8t・・・軸重20tの車一台が走行した場合、道路を支えるコンクリートに与える影響は制限値のトラック4000台に相当し、軸重の超過は道路劣化にもつながるといいます。
新潟県内の高速道路における重量超過での刑事告発は今回が3回目で、NEXCO東日本「今後とも関係機関と連携を図り、道路法違反車両に対して厳正に行政措置を行い、安全で円滑な交通の確保に努めてまります」とコメントしています。