東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発を日本経済団体連合会=経団連が視察しました。経団連の十倉会長は「関東圏の経済を支える電源立地」としたうえで「一刻も早い柏崎刈羽原発の再稼働を大いに期待している」と話しました。
柏崎刈羽原発7号機の原子炉建屋です。
この丸い蓋の下には原子炉があります。
11月21日、この場所を訪れたのは日本経済団体連合会、いわゆる経団連の十倉雅和会長です。
〈東京電力の担当者〉
「技術的にはいつでも原子炉を動かせる」
東京電力の「いつでも原子炉を動かせる」という説明。
柏崎刈羽原発をめぐって東京電力はことし4月、原子炉に核燃料を入れる装荷を開始。6月には再稼働に向けて技術的な準備が整ったと発表しています。
経団連は「経済成長にはクリーンな電源を確保する必要がある」としていて、21日は東京電力の小早川社長に早期に再稼働を望むことを伝えました。
〈経団連 十倉雅和会長〉
「福島第一原発事故の教訓を踏まえた多重の安全対策が良く理解できた。地元の方々の理解を得ることを大前提に柏崎刈羽原発が早期再稼働できることを大いに期待しています。最後は知事、県民の皆様の判断になると思うが、それを一刻も早くなることを我々は願っている」
東京電力の小早川社長は「安全性の向上に限界はなく改善を続けていきたい」としたうえで、今後はどのように地元の合意を得られるかが重要だと話しました。
〈東京電力 小早川智明社長〉
「まだまだ発電所の中身が分からないというお声が多いということだと思いますので特に立地自治体である柏崎市、刈羽村以外の周辺の市町村にもしっかりと我々の方でご説明に伺いご理解していただく活動が重要だと思います」
再稼働の是非は今後、地元の同意が焦点になり、「県民の意思を確認したい」と述べてきた花角知事の動向が注目されそうです。
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