こちらは20日、ビッグスワンで行われた訓練の様子です。その想定は猛毒の液体がまかれ100人を超える負傷者が発生したという大規模なもの。どんな訓練になったのでしょうか。
デンカビッグスワンスタジアムに新潟市消防局の隊員。その数、約100人。
さらに、負傷者役として消防局の職員など計106人が参加し、総勢200人を超える大規模な訓練が始まりました。
通報を受け、駆け付けた隊員…
《隊員》
「何がありました?」
《通報者役》
「誰かが液体みたいなものをまいたみたいで、そうしたら人がばたばた倒れてしまって」
訓練の想定はサッカーの国際試合が行われているスタジアムで不審者が猛毒のサリンをまき、多数の負傷者が発生したというもの。
防護服を着た特別高度救助隊がスタジアムの中へ入っていきます。
液体を発見し、検知器でサリンだと判明。そのため、フリップを使って症状を聞いていきます。
歩ける人は会場の外へ避難させたほか、立ち上がれない人にはその場で解毒剤を打っていました。
さらに液体の付着状況を見て除染場所へ…
服を脱ぐだけでよいか、水で洗い流す必要はあるか、除染の手順を確認しました。
除染された負傷者は効率よく搬送するため症状の重症度を分類し優先順位をつけて応急処置が行われました。
訓練には県警の機動隊やDMATも参加。各機関との連携方法なども確認していました。
〈新潟市消防局 大泉敏一 局長〉
「今後も新潟市で大きな国際会議やビッグイベントがあるかと思いますが、それに対してもいつでも対応できるように訓練を継続していきたいと思っています」
いつあるかもしれない事件、事故、災害に対応できるように…
新潟市消防局は今回の課題を検証し“その時”に備えるということです。
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