新体操の日本代表「フェアリージャパン」を目指す高校生が新潟市にいます。
世界の舞台を夢見て練習に励む日々を取材しました。
◆「オリンピックに出たい」
新潟市の新体操クラブステラに所属する東京学館新潟高校の3年生板橋咲良さん18歳。
日本代表メンバー入りの1次選考に合格。
長期合宿に臨み12月に最終選考を控えています。
加藤コーチの指導を受け練習に励んでいました。
〈板橋咲良さん〉
「(日本代表の)メンバーに入ってオリンピックに出たいという気持ちがあったから、今回(のトライアウト)も受けました」
◆体操を始めたのは5歳
咲良さんが新体操を始めたのは5歳の頃。
体を動かすのが好きだった咲良さんに母・仁美さんが勧めクラブに通い始めました。
幼いころから柔軟性があり能力が高く小学2年生で初めて出場した大会ではフューチャー賞を受賞。
小学校低学年の頃から年上のお姉さんたちに混ざって練習に励み少しずつ力をつけてきました。
〈ステラ新体操クラブ 加藤弘美 コーチ〉
「選手としては基本がきちんとしていて美しい、その美しいという一言に尽きる。手具操作も器用なので小さい時からすごく能力があって期待していたので今回(日本代表選考に)挑戦するのはとても嬉しい。ステラとしても大変うれしい」
◆同級生が引退しても1人で続ける決断
クラブで高校3年生は咲良さんを含め同級生5人のみ。
団体戦はギリギリ5人のメンバーで戦ってきました。
一緒に戦ってきた仲間はこの夏の大会を最後に引退。
その中で、咲良さんは新体操を続ける決断をしました。
今、咲良さんは主に小中学生のジュニアメンバーの横で1人で練習に励んでいます。
休みの日には、引退した同級生が来て手具の交換練習の相手になるなど練習を手伝ってくれることも。
〈板橋咲良さん〉
「一人だと(練習が)大変なので手伝いに来てくれてありがたいし周りからもすごく応援してくれているので自分もすごく頑張る気持ち」
〈同級生たちは〉
「すごく自分のことのように嬉しいしずっと頑張っている咲良の姿を見てきたので、絶対受かってほしいと思う」
「小さい時から一緒にやってきて自分も咲良みたいになりたいとよく思っていたので憧れの存在としてこれからフェアリーの合宿を頑張ってほしい」
「咲良は結構誰よりも裏で努力しているなと思っているのでいつも通り咲良らしく頑張ってほしい」
◆元フェアリージャパンの遠藤由華さんが練習を見に
合宿に行く直前クラブの先輩の遠藤由華さんが帰省の合間に練習を見に来てくれました。
由華さんは元フェアリージャパンのメンバーで2008年に高校2年生で北京オリンピックに出場。
その後も数々の国際大会を経験してきました。
由華さんは去年の年末にもクラブの練習を訪れていました。
その時由華さんから直接アドバイスをもらい先輩のようになりたいと憧れの気持ちをもっていました。
〈板橋咲良さん(当時)〉
「すごく適切なアドバイスあったので自分にいかして由華さんのようになれるように頑張りたいです」
憧れの由華さんのようになりたいと日本代表入りを目指す咲良さん。
何度も苦手な部分の練習を繰り返し行っていました。
〈元フェアリージャパン 遠藤由華さん〉
「基礎と美しさ、新潟で培ったものはトップレベルだと思うのでそこは自信をもって謙虚な姿勢もすごくいいから無理に表現しようと思いすぎず自分が積み重ねてきたものを信じて自分ならやれるってひそかにハートを燃やして頑張ってほしい」
〈板橋咲良さん〉
「憧れの先輩に指導してもらえてすごく嬉しかったので合宿に行って自分の目標が達成できるように頑張ってきたい」
◆12月の最終選考に挑む
咲良さんは日本代表候補メンバーと共に長期合宿に参加し12月の最終選考に挑みます。
〈板橋咲良さん〉
「合宿で表現力とか自分の学びたいところを学んで最終トライアウトで合格できるようにさらにレベルアップして毎日大変な練習だと思うが頑張っていきたい」