今年も残すところ1か月あまり……。
デパートではおせちの予約も始まり、年末年始に向けた準備が始まっています。
そうした中、この時期に欠かせないイクラは去年の倍ほどに値上がり。
物価高の年末年始となりそうです。
おせち予約開始
新潟伊勢丹で11月14日から始まったのがおせちの店頭予約。
お目当てのものを予約しようとカタログに印をつけ、オープンと同時に訪れる人もいました。
〈訪れた客〉
「もう一番にここに来て注文しようと思って早くに来ました。もう新潟の老舗の和食店。それにマル印つけて」
店内では県内の有名店をはじめ、京都の名店など、彩り鮮やかなおせちを用意しています。
〈新潟伊勢丹 食品担当者〉
「3~4人前ですとか、4~5人前の大きいサイズのおせちの承りが多くなっています。コロナ禍でなかなか皆さんの集まりができなかった中、ここにきてやっと大人数の皆さまで 正月に集えるということで比較的大きいサイズのものが人気があるのかなと思っています」
一方で、ここにも物価高の影響が……。
新潟伊勢丹によりますと、今年は去年に比べ1000円から3000円ほど値上がりしているといいます。 それでも予約の数に影響はないということです。
〈訪れた客〉
「まあ大したことないって。大したことないです。楽しみです」
サケの価格高騰
帝国データバンクによりますと、食品の主要195社でことし値上げしたものは予定も含め1万2458品目に上ります。
これは去年に比べおよそ6割減っていますが、値上げ率は上がっているといいます。
◇
新潟市西区にあるスーパー「いちまん」 です。
こちらでは日常的に使われるキャベツの価格が高騰しているものの、これまで高かった白菜は落ち着いてきているといいます。
そして、新潟の年末年始には欠かせないサケの値段は……。
〈「いちまん」店長 高井栄二朗さん〉
「新巻鮭は去年、一番いいやつで8000円ぐらいだった。1本。それがことしは1万1000円。同じサイズで」
売り場サケは漁獲量が減少傾向にあり、北海道では例年の7割ほどの水揚げに留まっています。
“サケの町”村上市は
新潟でサケといえば村上市。
三面川ではことし10月21日にサケ漁が解禁されました。
〈記者〉
「川幅一面にはられたウライという仕掛けの柵、おととしの豪雨の影響で崩れていましたが今年は直り、こちらのような仕掛けの柵を今年は2つ設置することができるようになりました」
おととしの豪雨で被害を受けた仕掛けもことしは復活。
しかし入ったサケはわずか3本……。 すこし寂しい解禁日となりました。
〈三面川鮭産漁業協同組合 副組合長 平田茂伸さん〉
「水温が高いんですよ。若干。川の水温もそうですし、海の水温も高いんでそれが影響していると思います」
地元の漁協によりますと現在は多い時で1日に100本ほど水揚げされるといいますが、平年に比べ量は少ないといいます。
去年の倍!?"海の宝石”
減少するサケの漁獲量。
それに伴い価格が高騰しているのが「海の宝石」ともいわれるイクラです。
〈「いちまん」店長 高井栄二朗さん〉
「本当、値段が倍になってる」
パックイクラのもとになる北海道産の筋子は仕入れ値が去年の倍ほどに。
この日は100グラムあたり1500円で店頭に並んでいました。
パックを手に取り悩む人の姿も……。
〈買い物客〉
「毎年家族みんな集めて私が作ってみんなでいくら丼にして食べるんですよ。毎年作ってる。今年は高いからどうしようか悩んでたら後ろから見られた。カミさんに支配されていますからお願いして今日は作りますかね」
一方で価格が安定してるのは正月の定番、数の子です。
ブリも今後、佐渡の水揚げが増えてくれば価格は下がると見込んでいます。
また本ズワイガニは去年に比べ安い傾向。タコは高値が続いているといいます。
〈「いちまん」店長 高井栄二朗さん〉
「うちらはチラシこういうチラシに入れる商品は間違いなく、ほとんど利益を取らない商品でやるのでチラシの商品は間違いなくお買い得だと思ってもらって間違いないです」
なにかと出費の多い年末年始。
賢く買い物をして物価高の年末年始を乗り越えたいものです。