JR東日本は6日、2026年3月からの運賃改定(値上げ)を国土交通大臣に申請したと発表しました。新潟県を含むすべてのエリアが対象です。
民営化後では初
申請によりますと、値上げは消費税導入などを除き民営化後初となり、値上げ率は平均で7.1%、これにより年間881億円の増収見込みということです。
JR東日本は「コロナ禍後の新しい生活様式の定着により鉄道利用は減少し、物価高や人口減少など厳しい経営環境が続く見込みの中、安全・サービスの維持向上、車両・設備の更新やバリアフリー設備拡充や災害対策などを進めながら鉄道事業の運営を続けていくため」としています。
今回値上げ申請を行ったのは運賃(乗車券・定期券)で、特急券や指定席券といった“料金”に値上げはありません。
また、信越本線や羽越本線といった「幹線」や、越後線や弥彦線といった「地方交通線」の通学定期券は、「家計の負担に配慮して」据え置くということです(新潟県内の在来線は幹線か地方交通線)。
IC運賃がきっぷ運賃と同じか安くなるよう統一
今回の運賃改定のポイントとして、SuicaなどのICカードの運賃がきっぷと同じか安くなるように統一されました。
例えば、現行の白新線・新潟ー豊栄は「きっぷでの運賃」が240円で、「IC運賃」が242円であり、「IC運賃」の方が高くなっています。
運賃改定後は「きっぷでの運賃」が260円、「IC運賃」が253円となり、「IC運賃」が安くなります。
東京までいくら?
上越新幹線の新潟ー東京は通常期・普通車指定席で料金と合わせ現行は10,760円で、改定後は10,980円となります。220円の値上げとなります。
また同様に北陸新幹線の上越妙高ー東京は現行9,440円から改定後9,660円となり、220円の値上げとなります。
県内の在来線の運賃は
在来線では、信越本線の新潟ー長岡が「きっぷでの運賃」で現行1,170円から改定後は1,230円に。IC運賃では現行1,166円から改定後は1,221円になります。
越後線の新潟ー寺尾は「きっぷでの運賃」で現行210円から改定後220円に。IC運賃も同額で現行210円から改定後は220円になります。
白線線の新潟ー新発田は「きっぷでの運賃」で現行510円から改定後は530円に。IC運賃では現行506円から改定後は528円になります。
信越本線の柏崎ー直江津は「きっぷでの運賃」で現行680円から改定後は720円に。IC運賃では現行682円から改定後は715円になります。