イノシシなど鳥獣被害による農作物への被害が相次いでいる上越地域。そのような中、上越市の小学校である給食が出されました。食を通して伝えたいこととは?
上越市にある上越教育大学附属小学校。
給食の時間に子どもたちが次々と口に運んでいたのは…
Q)今何のお肉食べているの?
〈児童〉
「イノシシですよ。ちょっとだけにおいがする」
「めっちゃやわらかくて辛くなくておいしかったです」
イノシシの肉が使われたソーセージの春巻きです。
児童たちは授業でイノシシなど鳥獣による農作物への被害が相次いでいることを、そしてその鳥獣が駆除されそのまま廃棄されている現状を学んできました。
そこで、活用方法の一つとして、ジビエ料理として食べてみようと計画され、今回、初めて給食に登場しました。
今回、イノシシの肉を提供した青田徹さんです。
糸魚川市でジビエ専門の食肉処理業を営み、猟師として鳥獣の駆除も行っています。
上越市では去年、イノシシによる農作物への被害は342アールに上っているということです。
青田さんは10月には学校を訪れ、駆除後、多くが廃棄されている現状などを伝えてきました。
〈イノシシの肉を提供 青田徹さん〉
「ただ危険な動物じゃなくて、命をいただいたものだからこういうかたちであれば食べてもらいたい」
児童は命のありがたみに感謝しながらイノシシの肉をかみしめていました。
〈児童〉
「肉厚があって味付けもよかったからとてもおいしかったです」
「この取り組みはお肉を無駄にしないし、お肉のありがたさを感じられる」
子どもたちは食を通して命を無駄にせずつなげていく大切さを学んでいました。
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