去年の年末、県内では火災が相次ぎました。この時期、多いのがストーブが原因の火災です。消防が注意を呼びかけています。
12月29日、長岡市下条町で住宅を全焼した火災。
焼け跡から見つかった3人の遺体について警察は7日、この家に住む阿部竹志さん(75)、阿部さんの長男の妻・由果さん、孫で小学生の桃果さんだったと発表しました。
〈近所の人〉
「火が上がってて、まわりも大丈夫かなと思うくらい、火が大きかったですね。本当にかわいそうで、お気の毒ですね」
さらに、その翌日には長岡市上除町の住宅でも火災があり、高齢夫婦とみられる2人の遺体が見つかっています。
消防によると、この時期、増えるのがストーブが原因の火災です。
年末に火災が相次いだ長岡市。
ストーブが原因となったのはおととしが5件、去年は7件でした。
県がまとめたおととしまでの5年間の住宅火災の原因ごとの累計件数です。最も多いのがストーブによるもので124件。そのあとにコンロやタバコなどが続いています。
新潟の冬に欠かせないストーブ。こちらは、去年、新潟市消防局が行ったストーブ火災の実験です。布団や洗濯物などが触れてしまった場合、どれくらいの時間で燃え移ってしまうのでしょうか。
〈消防隊員〉
「衣類がストーブの上に落ちました」
わずかな時間で煙が上がり、タオルには焦げが見え始めます。
〈記者〉
「いま火が噴き出しました。ストーブ下の方、火が出ているのが見えます」
わずか7分ほどで衣類に火が燃え移り、あたりに煙が充満しました。
冷え込みが強まり、ストーブを利用することが多いこの時期。消防は、洗濯物や布団の近くにストーブを置かないことを徹底し、万が一のために、寝室などでは義務化されている火災警報器の設置・点検を呼びかけています。
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