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【特集】能登半島地震から1年 液状化現象で被害を受けた神社やホテル 再建は道半ば《新潟市西区》

TeNYテレビ新潟 2025年1月11日 18時3分

2024年の元日に発生した能登半島地震。新潟市では液状化により多くの住宅が被害を受けました。丸1年が経ちましたが住民の生活の再建は道半ばです。ささやかな幸せを願う人、決意を新たにする人。それぞれの新たな年が始まっています。

2024年最後の日

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2024年、最後の日。新潟市西区の神社には住民たちが集まっていました。

その年の最後の行事、“お焚き上げ”です。

近所の住民

「あっという間に過ぎた。本当に大変な1年で」

「ちょうど1年だね、明日で」

1年を締めくくる大みそか。思い出されるのは、あの日の地震です。

能登半島地震

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去年の元日に起きた能登半島地震。

最大震度6の揺れは新潟県内も襲い、2万4000棟を超える住宅が被害を受けました。

液状化現象が発生

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地震の直後。新潟市では西区を中心に液状化が発生。

いたるところで建物は沈み、道路が陥没しました。

約1万棟が被害

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液状化による住宅の被害は新潟市だけでもおよそ1万棟。

石川県全体の2倍以上にのぼります。

被災した神社 鳥居を解体

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新潟市西区善久地区にある白山社。

液状化により本殿の基礎部分が壊れました。

鳥居も被害を受け解体を余儀なくされました。

神社の復旧に向けては、地元の住民から寄付を募る案なども検討されていますが、難しいといいます。

「寄付を募るのは難しい」

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氏子総代 阿部実さん

「みんな被災者、ほとんど8割か9割が被災者なので。寄付というのがなかなかしずらいものですので、さてどうしようと。直すにも資金がいりますので」

自宅と農作業小屋が被害を受けた近所の男性は。

近所の男性

「液状化で本当に大変な1年で。自宅も一緒に解体して農舎も立てて新たなスタートをしたい」

被災した新潟市西区のホテル

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地震から丸1年となったことしの元日。

新潟市西区寺尾地区にある宿泊施設、ホテル寺尾。

本館を取り壊す

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液状化により、4棟ある建物のうち、3棟が傾くなどの被害を受けました。

このうち、別館の2棟を改修、本館は新しく建て直すため取り壊しました。

アパートが傾く

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しかし更地にした後、後ろにあったアパートが傾いてきたといいます。

現在は、アパートの地盤改良の工事が行われていて、ホテル側がその費用も全額負担しています。

再建へ決意新たに

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ホテル寺尾 勝島猛社長

「本当はことしの受験生たちを迎えるようになるはずだったのに、それが間に合わなかった。本当に苦しいです」

父と母から受け継いだ大切なホテル。そして、常連客のために再建に向け決意を新たにしています。

ホテル寺尾 勝島猛社長

「新しい年にこの建物ができて、そこでお客様を迎えられたらいいなと本当に思っています」

元日を迎えた白山社

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元日。本殿などが被害を受けた白山社。

地元の人たちが初詣に訪れていました。

新しい年への願い

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ことしこそ…。思い思いに新しい年への願いを込めます。

自宅が大規模半壊した人

「いろんな人から助けていただいて、感謝の年でした、みなさんからいただいた気持ちを返せる年になればなと思います」

家族連れ

「もう地震がないといいなと思います、忘れるくらいの1年にしたいです」

「誰一人取り残されないように」

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地震からの復旧が課題となる新潟市。

中原八一市長は年頭のあいさつで、“能登半島地震の対応が大きな柱になる”と述べました。

新潟市 中原八一市長

「今なお生活の再建が進まず、不安を抱える被災者の方がいらっしゃいます。一日も早い復旧・復興の実現に向け誰一人取り残さないよう確実に歩みを進めなければなりません」

生活の再建。そして、安心して暮らせる街になるように。新たな年が始まりました。

2025年1月6日「夕方ワイド新潟一番」放送より

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