「路線バス」についてです。運転士不足が深刻となる中、新潟交通では運行本数を減らす事態となっています。バスが抱える課題を解決しようと新潟市で協議が始まりました。
新潟市と新潟交通は路線バスの維持に向けた連携協定を結んでいます。協議会はバス交通の課題について議論しよう開かれ、国の担当者や専門家など14人が出席しました。
〈新潟交通の担当者〉
「退職者が増えている一方で運転士のなり手がいない、なかなか採用が進まず運転士確保が非常に困難となっている」
中でも大きな課題となっているのが「運転士不足」です。運転士は年々減り続け、昨年度は400人を下回りました。この影響で新潟交通は去年3月のダイヤ改正で平日の運行本数を134本減らしています。また、利用者数もコロナ禍前と比べて8割にとどまっていて、今後は輸送コストの上昇もあり厳しい経営状態が見込まれています。
専門家からは「若手の給料を上げてはどうか」、「利用客を増やすためターゲットをしぼったらどうか」などの意見があがりました。
〈新潟交通 乗合バス部 渡辺健部長〉
「もうからない路線をやめると(利益の)最大化が図れるわけだが我々がこの地で商売をさせていただいてる我々の使命というところからそれはあってはならない。皆さんにご理解いただいて地域の中で地域交通を維持していく」
協議会はことし3月のダイヤ改正前にも開かれます。
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