明治安田J1リーグの開幕まであと2週間。アルビレックス新潟のフォワード、3選手に昨シーズンからチームの課題となっている得点力について話を伺いました。
去年、加入1年目でリーグ戦24試合出場、4ゴールの活躍を見せた小野裕二選手。2年ぶりに新潟に復帰。昨シーズンはJ2藤枝で16ゴールをあげ、J2の年間ベストゴールを受賞した矢村健選手。そして、J2山口から今季新加入。22歳ながら海外経験もある期待の若手、若月大和選手。
2月1日まで行われていた宮崎キャンプで得た手ごたえや課題についてフォワードの3選手に話を伺いました。まずはお互いの印象について…
〈若月大和選手〉
「矢村選手は2人部屋のとき同部屋だったのでコミュニケーションをかなりとれていていい関係性です。」
〈矢村健選手〉
「(若月選手とは)一緒に過ごしていましたが結構喋りたいんだろうなという感じはありましたし、なんかでものほほんとして可愛いげのある」
〈若月大和選手〉
「裕二さん(小野選手)は…ちょっぴり怖いですけどでもすごいいい先輩で色々アドバイスくれます」
〈小野裕二選手〉
「本当は僕だったんですけどね(同部屋)。“怖い”…みたいなオーラを出されたので長谷川元希をいけにえにしました」
続いて本題のサッカーについて。キャンプ中、樹森新監督からは攻撃を意識づける言葉があったようで…
〈小野裕二選手〉
「まずは『もっとゴールに直結するようなプレーを意識してくれ』というのは監督からも言われていますし、最初の選択肢はやっぱりシュート、シュートにもっていってくれというのはすごいキャンプで強調してやられているので」
昨シーズン、ゴール数がJ1で下から6番目と得点力が課題となったアルビ。樹森監督は“ゴールに直結するプレー”を求めているといいます。キャンプ中にはこんな声が飛び交っていました。
〈樹森大介監督〉
「パス探しすぎな印象がある。ゴール前なのにスルーパスがだめなわけじゃないよ、シュートもまず見とけよ。プラスアルファ来ないんだったら仕掛ける」
監督が繰り返し要求する攻撃的な姿勢。フォワード陣も強く意識していました。
〈若月大和選手〉
「トレーニングマッチでFWとして出たのはそんなに長い時間じゃなくて基本的に右サイドで出ていたが右サイドとして出た中では自分がアクションを起こしてサイドでスピードがある以上は背後で受けなきゃいけないそういうクロスだったりはすごく意識しました」
〈矢村健選手〉
「ゴール前のシュートへの意識は自分のストロングでもあるし。自分のどこからでも打てるようなスタイルは強みになるのではないか」
そして、味方との連携については…
〈小野裕二選手〉
「動き出しても(ボールが)出てこない場面があったりしたのでそこは強く後ろの選手に要求していかなきゃいけないですし、逆に守備で真ん中を通されるようなパスが何本かあったりして自分たちがどこでボールを獲りたいのかスイッチになるところはもっとやらなきゃいけないかな っていうのは感じました」
〈若月大和選手〉
「裕二さん(小野選手)は狭いエリアだったりディフェンスと中盤の間だったりでボールを受けてターンするのをやっていてすごく上手だなと思っていてそのタイミングでアクションを起こせれば一発で背後を狙えると思うしそういうのをやっていきたい」
今シーズンの目標を「新潟史上最高」と掲げるアルビ。最後に意気込みを語っていただきました。
〈小野裕二選手〉
「『楽しむ』です。前線の選手なので僕がJ1で一番点を取った時が9得点とかだったのでそれを超えるようなシーズンにしたいなと思っていますし、もちろん点もそうですけどチームの勝利っていうのが1番なのでまずは楽しみながら一年ケガなくチームの力になり続けたいなと思います」
〈矢村健選手〉
「『餓える』です。昨シーズン開幕から10試合ほどなかなか点が取れなかったんですけどそれでもやるべきことに目を向けてやり続けた結果16点取ることができたのはゴールに餓えつつもやるべきことをしっかりできたからだと思うのでそれをいかにJ1の舞台でもできるかというのは自分の中でもあるし楽しみでもあるチャレンジしたい」
〈若月大和選手〉
「『去年を超える7ゴール4アシスト以上とる』です。自分史上最高…去年は復活!という年だったので復活した以上そこで得た記録を常に更新していきたいなという思いで」
新たな戦力を迎えて着々とチームの完成度を高めているアルビ。新潟史上最高のシーズンへいよいよ2月15日に開幕戦に臨みます。
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