赤字経営となっているJA新潟厚生連に対し、県と病院が立地する6つの市が計19億円を支援すると発表しました。この支援などにより、資金の枯渇が回避できる見込みです。
経営難に陥っているJA新潟厚生連と、知事や市長の“トップ会談”。今年度決算で大幅な赤字を見込む厚生連に対し、計19億円を支援することを伝えました。
〈JA新潟厚生連経営管理委員会 伊藤能徳会長〉
「まだまだ自助努力のみでは完全な赤字の解消を図ることは難しいのが実態」
〈花角知事〉
「足元での経営改善の努力と抜本的な経営の安定化を目指した努力を前提として総額10億円程度(支援を)考えて最終的な調整を進めたい」
厚生連は去年、人口減少に伴う患者の減少などを背景に経営難であることを公表。職員の賞与をカットし、医薬品の価格交渉により経費を削減するなど赤字額を圧縮しましたが、それでも今年度決算は45億6000万円の赤字となる見込みです。
影響が広がる中、地域の医療を守るため、県は10億円、病院が立地する6つの市は9億円と計19億円の支援を決めました。今後、議会の議決などを経て決まります。
〈JA新潟厚生連 塚田芳久理事長〉
「(今回の支援で)おおぐくりに感じるところによっては資金枯渇は回避できる見通しです」
JA厚生連は「事業を継続できるようにさらなる経営改革を断行したい」としています。
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