6人が死亡した三幸製菓の工場火災から2月11日で3年が経ちます。現場となった工場では10日、慰霊式が執り行われました。
6人の命が奪われた火災から11日で3年。慰霊碑の前で静かに手を合わせます。
〈三幸製菓 山下仁代表取締役社長〉
「お亡くなりになられた6名の従業員の方のご冥福をお祈りしますとともに心よりお悔やみ申し上げます」
2022年2月11日の深夜。村上市にある三幸製菓の荒川工場で大規模な火災が発生。従業員6人が死亡し1人がケガをしました。消防庁の最終報告書によると乾燥機内にたまった「せんべいのかけら」が原因で出火したとみられています。
新潟労働局は必要な安全措置を講じなかったとして去年2月、三幸製菓と当時の佐藤元保CEOを労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しましたが、新潟地検は2月10日付けで不起訴処分としました。
10日の慰霊式。山下仁社長を含む幹部など6人が参列し、犠牲者の冥福を祈りました。
〈三幸製菓 山下仁代表取締役社長〉
「複数の命が失われ、負傷者を出したことに対して安全を担保する経営の立場から非常に重く受け止めています。安全をすべて優先する取り組みを今後も全社で継続して行っていきたい」
火災をめぐっては警察が当時の佐藤CEOなど幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していて、新潟地検の捜査が続いています。
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