【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の事例をもとに解説する健康アドバイス。今回は新社会人になったばかりの男性から相談が――。
【お悩み】コロナ禍でオンライン授業が多かった学生生活。社会人になってから人に会う機会が増え、恐怖を感じています。(20代男性)
【アドバイス】“デジタルデトックス時間”を意図的につくってみよう。
【解説】コロナ禍により、大学の授業はほとんどオンラインだったという男性は、社会人になってから会議や打ち合わせなど対面する機会が増え、どう振る舞っていいのか戸惑っているとのことでした。
デジタル化はあらゆる業種で進行し、人を介さずに解決できることが増えたため、対人コミュニケーションに苦痛を感じている人は世代を問わず増えています。さらにパワハラやモラハラを恐れ、職場等で飲みに行く機会も減少している気がします。
でも人の輪に入っていくきっかけがなければ、対人コミュニケーションは構築できません。
克服するために効果的なのは人と触れ合うこと。握手をする、肩を組む、ハグするといったことができればベストです。
ただ対面に恐怖を感じている人にとっては、人と触れ合う以前に他人に話しかけること自体、ハードルが高いものです。自発的に話しかけられない人も多いので、リハビリ期間として、スマートフォンやPCなどから意識が離れる“デジタルデトックス時間”を意図的につくってみることを勧めました。
お弁当を買って友人と一緒に公園で食べたり、混んでいる飲食店にひとりで行って注文するだけでも対面コミュニケーションは自然に生まれます。
社会人であれば、英会話スクールに通うのもいいでしょう。コミュニケーション能力が高まるだけでなく、勉強にもなるので一石二鳥です。
時間がたてばたつほど解決しにくくなってしまう悩みなので、無理のない範囲でできることから始めてみてください。