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【バレーボール】高橋藍がパリ五輪メダル獲得への手応え語る「現実味を帯びていると思う」

東スポWEB 2024年5月31日 11時6分

バレーボール男子日本代表の高橋藍(22=サントリー)がインタビューに応じ、開幕まで2か月を切ったパリ五輪を前に個人、チームの「現在値」を明かした。甘いマスクと実力で人気抜群の若きスパイカーは、主将・石川祐希(ペルージャ)とともに、6月4日から始まるネーションズリーグ(NL)予選ラウンド第2週福岡大会(北九州市・西日本総合展示場)に参戦する。金メダルを獲得した1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの表彰台に向けて、その胸中は――。

――高橋選手、石川選手が不在ながらも、予選第1週ブラジル大会では3勝1敗。チームの成長具合はどう見るか

高橋 それぞれの選手がシーズンを通して、昨季よりも攻撃力が上がっているし、ディフェンス力もさらに上がっているなと感じる。(23日=日本時間24日の)セルビア戦(3―0)はブロックポイントも多かった。日本が弱いと言われたブロックが強くなってきた点は、さらに海外との差を縮めるというか、海外勢に勝っていくための要素だと思うので、成長したなと見ていて感じました。

――ブラジル大会では各選手が活躍していた

高橋 自分や石川選手がいない中でも、誰が出ても強い、層も厚くなっているところが、チーム力として強いと思う。甲斐(優斗)選手、富田(将馬)選手、大塚(達宣)選手、高梨(健太)選手、宮浦(健人)選手など、多くの選手がいるが、(試合に)出ていない選手でも戦える。誰が出ても強いのは、今の日本の強みかなと思いますね。

――チーム全体の力が上がってきた中で、高橋選手もイタリア1部モンツァをプレーオフ準優勝に導いた経験が、代表活動でも生きるのでは

高橋 (得点を)決めないといけない場面を多く経験できたのは大きい。(モンツァでは)セッターが決めないといけない場面でトスを託してくれる場面が多かったので、それを決め切れないと負ける、決め切れれば勝てるという場面を経験してきた。だからこそ、最後に託される場面で決め切る決定率は上がったと思う。得点を取りたい場面で自分に託してもらえれば、そこで得点を決めきれるようにというか、経験も積んできたので、以前に比べると自信はあるのかなってところはあります。

――NLは石川とともに福岡ラウンドから合流する

高橋 しっかり自分自身も準備をしないといけないし、チームの雰囲気もすごくいいので、そこに溶け込めるように準備していかないといけない。チームとしてはドイツやスロベニアに知っている選手もいるので、戦うのも楽しみです。

――2017年からコーチを務めたフィリップ・ブラン氏は、東京五輪後に監督となった。ブラン体制の集大成となるパリ五輪での目標は

高橋 自分は(代表に入ったのが)東京五輪からだが、その前からブラン監督に指導を受けている選手もいる。それぞれの選手が東京五輪で負けて(準々決勝敗退)から、しっかりと目標を一段ずつ達成してきた状態でパリ五輪を迎える。チーム自体も目標としてもメダル獲得を視野に入れて戦っているし、現実味を帯びていると思う。ブラン監督ももちろんだが、選手が懸けてきた思い、自分は東京五輪後の3年だけど、本当に集大成というか、全てを出し切ることに意味があるかなと思います。

☆たかはし・らん 2001年9月2日生まれ。京都府出身。バレーボール選手で兄・塁(サントリー)の影響もあり、小学2年で競技を始める。京都・東山高3年時に全日本高校選手権(春高バレー)で優勝。20年2月に代表入りを果たすと、21年東京五輪では8強入りに貢献した。東京五輪後はイタリア1部リーグに挑戦。今季はモンツァでプレーオフ準優勝に貢献した。来季からは兄・塁と同じサントリーでプレーする。188センチ、83キロ。

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