西武・渡辺久信監督代行兼GM(58)が2日の巨人戦(ベルーナ)前からフル回転で職務をこなした。
この日の試合前、球団は育成3年目の菅井信也投手(20)と支配下選手契約を結び、ベルーナドームで会見を行った。
この会見に背番号「72」のユニホーム姿で臨んだ渡辺〝GM〟は「育成で3年目、ずっと(ファームの)ローテーションで回ってくれて高いパフォーマンスを見せてくれている。育成で入ってくれて順調に成長してくれた思う」と菅井の支配下昇格を説明した。
このタイミングでの登録については「試合で使うから登録しました。登板日は決まっています。以上(笑い)。明日から一軍のピッチャー練習に入ってくると思います」と4日からの神宮、甲子園6連戦のどこかで20歳左腕の先発デビューがあることを示唆した。
「まずは1年目から体が変わった。彼の場合、フォームが始動からゆっくりなんですけど、最後のフィニッシュでしっかりボールに力を伝えられる。それがストレートの強さにつながっている。球速以上に速く感じる。ローテを守ることで変化球もよくなっきてて、いろんな球を使えるようになってきた。それが一軍に近くなってきたというところ」。こういって会見に臨み編成トップとしての役目を果たしていた。
会見終了は13時開始のデーゲームのおよそ1時間前だった。
ここから現場の指揮官としての顔に戻り「オレ(ベンチと監督室の)どっちに行ったらいいのかな(笑い)。さっき皆さん(メディア)に『お忙しいところお集まりくださりありがとうございます』と言ったんだけど、オレも忙しいんだよね」と苦笑い。13時のプレーボールには勝負師の顔に戻り厳しい表情でベンチから戦況を見守っていた。