ボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者の井上尚弥（３１＝大橋）が、フェザー級転向を見据えて〝挑戦状〟をたたきつけられた。
かねてフェザー級へ階級を上げる意向を示していた〝モンスター〟を倒して名を上げようとしているボクサーは少なくない。そんな中、米メディア「ボクシングシーン」によると、ＷＢＡ世界フェザー級王者ニック・ボール（英国）が同級での対戦を熱望しているという。
同メディアは、ボールのトレーナーを務めるポール・スティーブンソン氏のコメントを伝えた。「ニックが本当に望んでいるのは、井上尚弥との対戦だ。それはすごい戦いになるだろう。まさに爆発とも言っていい。ニックは井上を動揺させる大きなチャンスを持っている。われわれは彼を信じているし、将来にとって素晴らしいことだ」。
ボールは１日にレイモンド・フォード（米国）に判定勝ちでＷＢＡ王者に。昨年１１月はＷＢＣ同級王座決定戦で元ＷＢＯ世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエ（英国）に判定勝ちし、３月にＷＢＣ王者のレイ・バルガス（メキシコ）と引き分けていた。
スティーブンソン氏は「井上は今、ボクシング界の最高の選手だ」と語る一方で、これら戦績を踏まえ「彼はフェザー級の頂点に上り詰めた」と豪語。井上とボールの対戦は実現するのか。