F1レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(81)が、RBの角田裕毅(24)の引き留めに自信を見せる一方で、育成のリアム・ローソン(22)を来季正ドライバーに昇格させることを〝確約〟する条項が契約にあることを認めた。
マルコ博士は母国のオーストリア紙「クライネ・ツァイトゥング」で、来季のRBを巡るドライバー状況を説明。レッドブルがセルジオ・ペレスと複数年契約を結んだことで角田退団の観測が広まる中で「角田裕毅は決まっている。それは明らかだ」と残留に自信を見せて太鼓判を押した。
しかし、その一方で来季のRBシートが確約されているとの噂が出ているローソンについて爆弾発言を行った。
「彼はすべてのレースに(リザーブとして)参加しており、私たちは密接に連絡を取り合っている」とした上で、その契約内容を暴露した。
「ローソンとの間に契約条項がある。(来季)もしわれわれが彼に正式なシートを提供しなければ、彼は他のチームへフリーになってしまうだろう。レッドブルがこれを可能な限り阻止したいと考えるのは容易に想像できる」と来季ローソンのシートを確約しており、もしそれを破ればフリーで退団する秘密条項が存在すると明言。そしてレッドブル・グループの方針としてローソンの放出は考えておらず、引き留めるためにRBの正ドライバー昇格が濃厚というわけだ。
一方で、レッドブル・グループで実権を握っているクリスチャン・ホーナー代表は、ダニエル・リカルドが大のお気に入りで契約延長の方針が現地で報じられている。
そうなるとマルコ博士の思いとは裏腹に、やはり角田がRBのシートからあぶれることになりそうだが…。